『レディ・イン・ザ・バルコニー:ロックダウン・セッションズ』
エリック・クラプトン
Guitar:エリック・クラプトン(vo,g)
ロックダウンの中で行なわれたアコースティック・ライブを収めた映像作
2021年5月、コロナ禍でロンドン公演がキャンセルになったため、その代わりに田園地帯の古い建物にバンド仲間で集まり、セッション・ライブを行なった模様を収めた作品。
古いブルースやお馴染みのレパートリーをアコースティック(ラスト3曲は箱モノ・ギター)で演奏した“アンプラグドII”とも言える内容。映像では手元がクリアなのが嬉しい!
『ソウル・サーチン』
ラリー・カールトン&ポール・ブラウン
Guitar:ラリー・カールトン(g)、ポール・ブラウン(vo,g)
熟練のギター・プレイが絡み合う、スムース・ジャズ&ファンキー・ソウル作
名手ラリー・カールトンと、スムース・ジャズ界を代表するギタリスト、ポール・ブラウンの共演作。
2人のプレイ・スタイルはよく似ているが、甘いクリーン・トーンがポール・ブラウン、粘りのあるクランチ・トーンがラリー・カールトンと思われる。
熟練たちが紡ぐギター・プレイが堪能できる、絶品スムース・ジャズ&ファンキー・ソウル作に仕上がっている。
『ANSWER』
Nothing’s Carved In Stone
Guitar:村松拓(vo,g)、生形真一(g)
洗練されたメロディが彩る極上のロック・グルーヴ
11枚目となるオリジナル・アルバム。
エッジィなリフで攻める「Deeper,Deeper」、ダンサブルな「No Turning Back」など、メロディアスで洗練されたロック・サウンドを堪能できる作品に仕上がっている。
メロウなギターが印象的な「We’re Still Dreaming」は、それぞれの楽器が有機的に絡み合うアレンジが実に見事だ。
『後日改めて伺います』
PEDRO
Guitar:田渕ひさ子(g)
イノセントな歌声を引き立てる瑞々しくも本格派のロック・サウンド
BiSHのアユニ・Dによるバンド・プロジェクトで、ギタリストには田渕ひさ子が参加しているPEDROの3rd。
「魔法」を筆頭に、瑞々しくも本格派のロック・サウンドが印象的で、イノセントな歌声をキャッチーに引き立てる。不安定に移ろう心情を映すかのような「人」でのアーミングなど、過不足ないギター・アレンジはまさに職人芸だ。
『ザ・ブリッジ』
スティング
Guitar:ドミニク・ミラー(g)
パンデミック下でしたためた歌詞で綴るエレガントで静かなアルバム
長年の相棒、ドミニク・ミラーを従えた5年ぶりとなるスティングの最新作。
オープニング・ナンバーこそアッパーだが、パンデミックに見舞われたこの1年に書きためた曲を収めたということもあってか、ドミニクのシーケンシャルなギターを基調とした落ち着いた曲が中心になっている。
オーティス・レディングの「ドック・オブ・ベイ」をカバー収録。
『Turntable Overture』
カーネーション
Guitar:直枝政広(vo,g)、松江潤(g)
淡くカラフルなサウンド・メイキングと、ひねりを効かせたメロディ・センス
根強い人気をa誇るカーネーションの18枚目となるオリジナル・アルバム。
ポール・マッカートニーあたりの影響を強く感じさせる淡くカラフルな音作り、ポップでありながらもひねりを効かせたメロディ・センスが印象的で、直枝政広の独創的なソングライティングが随所に光っている。
適度に歪ませたクランチ・トーンのギター・サウンドも心地よい。
『Actually, You Can』
Deerhoof
Guitar:ジョン・ディートリック/エド・ロドリゲス(g)
こんなに可愛げがないものなの? 鋭く捻れた2本のソリッド・ギター
90年代後半から活動を続けるアメリカのノイズ・ロック・バンドによる、通算18枚目のアルバム。
ノイジーなギターとサトミ・マツザキのキュートな歌声が共存するバンド・スタイルで定評のある彼らだが、本作は全編を通してシリアス。
ジョン・ディートリックとエド・ロドリゲスによる2本のソリッドかつテクニカルなギターがキレキレである。
『Uniolla』
Uniolla
Guitar:KUMI(vo,g)、深沼元昭(g)
“大人”のガレージ・バンドが生み出す爽快感溢れるポップ・チューン
LOVE PSYCHEDELICOのKUMI、PLAGUESの深沼元昭、TRICERATOPSスの林幸治、BARBARSの岩中英明が新バンド、Uniollaを結成。
1stアルバムとなる本作は、伸びやかなボーカルをリラックスしたバンド・グルーヴが包み込む爽やかなポップス・アルバムに仕上がっている。「Trapeze」など、かすかに歪んだギターの質感もクール。