文:井戸沼尚也、編集部 製品撮影:星野俊
ネオ
QAC-222G
オヤイデによる入魂のギター用ケーブル
産業用からオーディオ用まであらゆるケーブルを取り扱う専門店、オヤイデ電気のプロフェッショナル向けブランド“NEO”。中でも特にギターの音にフォーカスしたのが本モデルだ。線材にアニーリング調整などのチューニングを施し、ギター用として引き立たせたい帯域を調整して、存在感のある音を実現した。ハンダにはOYAIDE“SS-47”、フォン・プラグには本モデル専用の新設計品を採用し、出音に豊かさやスピード感を与えている。
NISHIDA’S COMMENT
このケーブルに変えるだけで音が抜けてきますよ。
個人的にも長く使っているケーブルでして、自分の中ではひとつの基準になっている音です。ギターがアンサンブルの中で抜けるポイントにフォーカスして、そこを押し出してくれるイメージですね。ローも出ているんですけど、ハイ・ミッドが美味しいケーブルだと思っています。“シャリーン”と鳴るハイやミッドのバイト感も心地いい。スタジオ常設アンプの音抜けが悪い時なんかは、このケーブルに変えるだけで音が抜けてきますよ。
ライン録音レビュー
特にコードを弾いた時に各弦の分離が良い。加えて音の立体感に優れ、ライン録りで陥りがちな平面的トーンになりづらいだろう。(編集部)
NEO
QAC-222G
価格 : 5,500円(3m S-S)(税抜)
オヤイデ電気 ☎03-3253-9351
*本記事はギター・マガジン2020年10月号にも掲載されています。
本号の特集は「’70s BLUE NOTE〜70年代ブルーノートとクロスオーバー前夜のギタリスト」。”新時代の音を作ってやる”という気概のこもった当時のギタリストたちのプレイと、デヴィッド・T.ウォーカー、リー・リトナーらの証言インタビューで、彼らのドラマと偉業に迫っていく。