ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第9弾は、対バンしたポップス系弾き語りデュオに、レコーディングの参加を打診された!というお話です。
【シチュエーション9】
ポップス系の弾き語りデュオに
レコーディングの参加を打診された。
現場の風景
- 曲調はゆっくりしたバラード系。
- コード進行は“C△7-F△7-Em7-Am7”のくり返し。
- 「もう少し音を伸ばしてほしい」というリクエストあり。
現在、友達と結成したロック・バンドでライブ活動の日々。その日のライブは、ポップス系の弾き語りデュオと対バンだった。
自分たちのバンドはいつもどおりに、豪快一直線。ギター・ソロもペンタ弾きまくり! するとライブ後、そのデュオから声をかけられたのだ。
“ガッツなソロがステキでした。もしよかったら、私たちの曲の録音を手伝ってほしいんですけど”。興味も手伝って、ふたつ返事でOK。次の日に彼らの家へ行くと、昔ながらのカセット・テープ式レコーダーにオリジナル曲が録音されてあった。
曲調はゆっくりしたバラード系で、ギター・ソロ部分のコード進行は“C△7-F△7-Em7-Am7”のくり返し(Ex-1)。疑いもなくAマイナー・ペンタで、速弾きしまくってみた。
するとそのプレイを聴いていたデュオさんが、申し訳なさそうに言うのだ。“とってもカッコいいのですが、もう少しゆったりと伸ばすようなところも取り入れていただけると”。要求に応じて音を伸ばしてみた。でもなんだかハズしてしまう。
36テイク目にようやく納得のいくソロが弾けた。ところがその頃には録音テープはほとんどすり切れてしまっていたのだ。無念っ!
音楽性によって、そこに合うギター・ソロも変わってくるもの。ゆったりとしたバラードに最適なアプローチとは? 詳しくは本書&連動YouTubeにて。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |