ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第10弾は、バンドのメンバーにブルース系のギター・ソロを求められるというシチュエーション。マイナー・ペンタでプレイするも、メンバーはしっくり来ていないようだ……。
【シチュエーション10】
バンドの練習中、メンバーに
“ブルース系のギター・ソロでキメて”と言われた。
現場の風景
- バンドでオリジナル曲を練習中。
- ソロをAマイナー・ペンタでプレイするも、なんか違うらしい。
- 先輩のギタリストにアドバイスを求めることに。
バンドの練習でオリジナル曲を演奏していた時のことだった。メンバーから“この曲の間奏なんだけど、ブルース系のギター・ソロでキメてみてよ”と言われた。
ブルースといえばペンタだろうと思い、Ex-1のように覚えているAマイナー・ペンタのポジションでブルー・ノート(♭5th)も交えつつ、フル・ピッキングで弾きまくってみた。
すると“フレーズ自体はそれでいいと思う。曲には合ってるよ。でも深みというか、なんか違う気がするんだよね”。……うーん、なんか違うと言われても弱ってしまう。しかし、ギターを弾かない人からの意見というのは、大抵はそういう曖昧なものである。そして残酷なほど的を射ていることが多いのだ。
悩んだあげく、先輩のギタリストにアドバイスをもらいに行った。すると、“あのさ、ペラペラ弾けばいいってもんじゃないわけ。このフレーズだったら、俺ならこう弾くな”。そう言って先輩はEx-2のように弾いてみせた。フレーズはほぼ同じながら、いろんなテクニックを織り交ぜている。“フレーズに凝るより、まずは歌わせ方に凝れ!”。そんな親父の小言が聞こえてきた気がした。
ギターは弾くものじゃない! 歌わせるものだ! とは誰が言ったかわかりませんが、歌心のあるギターはやはり人の心を打つものです。ギターを歌わせるコツを知りたい人は、本書&連動YouTubeにて。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
---|---|
著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |