後藤正文の使用アンプ、エフェクター・ボードを紹介! 機材好きでもある後藤の最新機材は要チェックだ!
文=伊藤雅景 撮影=西槇太一
Fender/Twin Reverb
Fender/Vibro-King & Super-Sonic 60 & Tube Reverb
ライブ用のアンプ・システムはこちらの4台で構成されている。
左手前のTwin Reverb(①)はクリーン用にセッティング。リバーブのツマミは1〜2の間でセットし、うっすらと掛かる程度に設定しているようだ。
歪み用は右奥に見えるSuper-Sonic 60(③)のVintageチャンネルを使用。そのキャビネットとして、右手前のVibro-King(②)へ接続されている。左奥のTube ReverbはSuper-Sonic 60側に接続されており、足下のフット・スイッチでON/OFFをコントロールしている。後藤曰く“通すだけで少し音が太くなる”とのこと。
ちなみに歪み用のアンプはSHINOS & LのROCKETのスタック・タイプへアップデートする予定があるとのことなので、ツアー時にどんなセットになっているのかも注目だ。
Pedalboard
【Pedal List】
①api/TranZformer GT(コンプレッサー/イコライザー)
②BOSS/TU-3(チューナー)
③Spaceman Effects/Atlas III(プリアンプ)
④BOSS/DD-6(ディレイ)
⑤Spaceman Effects/Voyager I(トレモロ)
⑥EarthQuaker Devices/Avalanche Run(ディレイ/リバーブ)
⑦Mu-Tron/Mu-FX Phasor 2X(フェイザー)
⑧Caroline Guitar Company/KILOBYTE(ディレイ)
⑨BOSS/DD-20(ディレイ)
⑩ハンドメイド/ライン・セレクター
⑪FAT/514.D(ブースター)
⑫strymon/Zuma R300(パワー・サプライ)
⑬BOSS/EV-30(エクスプレッション・ペダル)
⑭BOSS/FS-5L(フット・スイッチ)
後藤のライブ用ボード。空間系を多く取り入れたラインナップになっている。接続順は①〜⑩までは番号の通り。⑩はアンプ切り替え用のライン・セレクターで、歪み用のSuper-Sonic 60へ向かうルートには、少しだけ太さを足すバッファーのような役割で⑪を設置している。⑭はTube ReverbのON/OFFスイッチだ。
各ペダルの使い方は以下で見ていこう。
①のEQセクションを使用しライブ会場の特性によって帯域を調整。写真では1.5kHzが下げ目にセッティングされている。
②はチューナーとしての役割のほかにミュート・スイッチとしても使用。
以前はJHS PedalsのSuperBolt(オーバードライブ)が置かれていたブースターの位置には③。変更の理由は“サウンドに脚色をせず、より自然にボリューム感を持ち上げてくれる”とのこと。
④はウェット音のみが鳴るリバース・ディレイとして設定。おもにライブでのノイズ・セッションや、「Re:Re:」のイントロなどで使用している。
⑤のトレモロは、残響音にのみトレモロの揺れが加わっていくような設定で使用することが多い。“アタック時にエフェクトが掛かっていると歌う時に邪魔になってしまう時がある”と、ボーカリストならではのこだわりを教えてくれた。
ディレイ/リバーブの⑥はボリューム・スウェルのような役割をリバーブで再現しており、ピッキングのアタック音を抑えたい時に活躍している。なお、エクスプレッション・ペダル⑬は本機に接続し、アタックの強さを感覚的に調整しているとのこと。
⑦のフェイザーは使用頻度は低いが、「リライト」などでそのサウンドを聴くことができる。
手前にセットされた⑧⑨は、効果音的な役割で使用されるディレイたち。まず⑧はスラップ・ディレイ的に使用するほか、曲中などで“HAVOC”スイッチを踏んで発振させる。⑨はWARPモードがメインで、ライブのエンディングでのドリーミーな発振音を表現。F.BACKツマミは演奏中に操作して、ウェット音の尺をコントロールする。
INFORMATION
2022年5月27日21時に「De Arriba」のMVが公開!!
LIVE INFORMATION
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Tour 2022 “プラネットフォークス”
【SCHEDULE】
5月28日(土)/埼玉 三郷市文化会館 大ホール
5月29日(日)/埼玉 三郷市文化会館 大ホール
6月01日(水)/東京 東京国際フォーラム ホールA
6月04日(土)/広島 上野学園ホール
6月05日(日)/熊本 市民会館シアーズホーム夢ホール
6月10日(金)/石川 本多の森ホール
6月12日(日)/静岡 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
6月17日(金)/愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
6月21日(火)/神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
6月26日(日)/香川 レクザムホール 大ホール
7月01日(金)/兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
7月02日(土)/奈良 なら100年会館 大ホール
7月09日(土)/群馬 高崎 芸術劇場 大劇場
7月15日(金)/千葉 市川市文化会館 大ホール
7月23日(土)/東京 日比谷野外大音楽堂
9月30日(金)/宮城 仙台サンプラザホール
10月02日(日)/岩手 盛岡市民文化ホール 大ホール
10月08日(土)/栃木 宇都宮市文化会館 大ホール
10月15日(土)/北海道 カナモトホール
10月19日(水)/大阪 グランキューブ大阪 メインホール
10月20日(木)/大阪 グランキューブ大阪 メインホール
10月23日(日)/福岡 福岡サンパレス ホテル&ホール
10月27日(木)/神奈川 横浜アリーナ
11月19日(土)/沖縄 那覇文化芸術劇場なはーと
全席指定席:7,300円(税込)※3歳以上チケット必要
[高校生以下対象 学割あり]※当日学生証or証明書持参で1,500円キャッシュバック
※チケット購入の詳細は特設ページまで
http://www.akglive.com/tour2022/
作品データ
『プラネットフォークス』
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Ki/oon Music/KSCL-3367/2022年3月30日リリース
―Track List―
01. You To You(feat. ROTH BART BARON)
02. 解放区
03. Dororo
04. エンパシー
05. ダイアローグ
06. De Arriba
07. フラワーズ
08. 星の夜、ひかりの街(feat. Rachel & OMSB)
09. 触れたい 確かめたい(feat. 塩塚モエカ)
10. 雨音
11. Gimme Hope
12. C’mon
13. 再見
14. Be Alright
―Guitarists―
喜多建介、後藤正文