9mm Parabellum Bulletの滝 善充が愛用しているギター“KARMASTER”が、EDWARDSブランドの中でも特に高い品質と高コスト・パフォーマンスを誇るPlatinum Editionから発売された。
KARMASTERのボディのアウトラインは、正面から見るとESPのXJシリーズと同じだが、実はかなりの軽量化が追求されたボディ構造となっている。
次の写真はこのギターをボディ・エンド側から撮影したものだ。これでわかるとおり、ボディ全体を構成している部分は17mmという薄さで、ピックアップやブリッジが搭載された中央の部分は、上下に7.5mmの材をラミネートすることで計32mmの厚さになっている。
ギターとしての性能を維持したまま、材を極限まで削ぎ落とした構造により、大幅な軽量化が実現されているわけだ。なおボディ材にはラミネート部分も含めアルダーが採用されている。
ネック材はハード・メイプルで、既発売の滝のシグネチャー・モデル“SUFFER”と同じ仕様。指板材にはパーフェローが選択されている。
ピックアップはSeymour Duncan SH-6 Distortionのセットを搭載。ブリッジはESP Custom Lab FIXED。特殊なボディ構造のため、マスター・ボリューム、PUセレクター、ジャックはブリッジの後方にほぼ一直線でレイアウトされている。
またボディの裏目を見ると、ブリッジはストリング・スルー方式にであることがわかる。
KARMASTERのコンセプトやモデル名の意味については、滝自身が次のように語っている(KARMASTERのフライヤーより引用)。
滝です。このギターは、私が2016年に身体を壊してライブ活動を休止し、そこから復帰するまでにESPと話し合って作りました。なんとかしてライブに復帰できないと納得がいかないぞ、という私の気持ちに応えてくれたESPには感謝しきれません。以前のギターとは真逆のコンセプトで、とにかく軽さを追求しています。一度持ってみれば分かりますがこの軽さは只事ではありません。
これは卓郎の新作のトリックスターと同時期に作ってもらいました。
名前はダジャレ的なところもありますが、軽さとカルマのダブルミーニングです。ギターは軽いですが業は深いです。スピード感と切れ味に特徴があるサウンドで、特殊な木工の感じも独特です。こいつのおかげでまたライブのステージに戻ってこれた、記念碑のようなギターです。
──滝 善充
EDWARDS Platinum Edition
KARMASTER
【スペック】
BODY: Alder
NECK: Hard Maple(CT System)
FINGERBOARD: Pau Ferro, 22frets
INLAY: Acrylic Dot
SCALE: 648mm
NUT: Bone
CONSTRUCTION: Bolt-on(ESP Custom Lab Titan Plate)
TUNER: GOTOH SG360-P7 MG-T
BRIDGE: ESP Custom Lab Fixed Bridge w/String-thru-body
PICKUPS: (Neck)Seymour Duncan SH-6n, (Bridge)Seymour Duncan SH-6b
CONTROLS: Master Volume, Mini Toggle PU Selector
COLORS: See Thru Black
認定証、GigBag(GB-25G)付き
【価格】
230,000円(税抜)
【問い合わせ】
イー・エス・ピー営業本部 TEL:049-274-3810 http://www.espguitars.co.jp