藤巻亮太が2023年1月25日に『Sunshine』をリリース。作品制作で使用したギターを撮影すべく、さっそく新たな楽曲をレコーディングしているという制作現場にお邪魔させてもらった。藤巻こだわりのギター・コレクションをお届けしよう。
文=福崎敬太 撮影=西槇太一
Guitars
Fender/1962 Telecaster
メイン・ギターとして活躍した1962年製
アルバム『Sunshine』のメイン・ギターとして活躍したのが、ホワイト・ブロンドの1962年製テレキャスター。フレットが打ち替えられているほか、改造点はなく、素晴らしいコンディションで保たれた逸品だ。“歯切れがいいんですけど、ちゃんと太い音なんです。シャープさと独特な存在感がやっぱり魅力的なんですよね”と藤巻談。
Rickenbacker/1967 365
レミオロメン時代から愛用する365
360スタイルでトレモロアームの付いたリッケンバッカーの365は、レミオロメンの4thシングル「アカシア」(2004年)の制作時に購入した1本。現在はライブで使用することはほぼないが、レコーディング現場には用意されていた。サステインのない独特な質感、軽やかでカラッとした出音がお気に入り。
Gibson/1954 Les Paul Model
一念発起で入手した極上ビンテージ
びっしりとクラックが入り、緑青がかったゴールドトップのボディが貫禄たっぷりの、1954年製レス・ポール・モデル。1stソロ・アルバム『オオカミ青年』(2012年)の制作時に、“これでいこう……!”と一念発起して入手した1本だ。1962年製テレキャスターに次いで、『Sunshine』の制作でメイン級の活躍を見せた。“音がもの凄く太い”そうだ。
Rickenbacker/mid 1960s 360-12
アルペジオを綺麗に響かせてくれる12弦
『Sunshine』では「花びらのメロディー」のオブリで使用された、リッケンバッカーの12弦=360-12。複弦が生み出す響きが、“爽やかだけど、切ない”とのこと。曰く、“アルペジオも凄く綺麗に響くじゃないですか。そういうフレーズで良いものが思い浮かんだ時に「これで鳴らしてみたい」ってなる”。
Fender Custom Shop/Stratocaster
“頼りすぎ注意”の万能ストラトキャスター
フェンダー・カスタムショップによる1962年スタイルのストラトキャスターは、おもにダビングで使用する1本だ。というのも、“オールマイティに対応できてしまうので、あまり最初から頼りたくない(笑)”そう。そのため、ベーシックのレコーディング時に登場することはほとんどないとのこと。
Gibson/Les Paul Standard
奥田民生のサインが入った“始まりの1本”
中学2年生の時、奥田民生に憧れて手に入れたギブソンのレス・ポール・スタンダード。藤巻にとって“始まりの1本”であり、現在も愛用している。ピックアップは一時期P-94(ハムバッカー・サイズのP-90タイプ)に交換されていたが、現在は現行の純正ハムバッカーに戻されている。また、2021年にYouTubeチャンネル“ギブソンTV 日本版”の企画で共演した際、ついに奥田のサインがボディ裏へと入れられた。
LIVE INFORMATION
藤巻亮太 Live Tour 2023 「Sunshine」
- 2月25日(土)/東京・I’M A SHOW
- 2月26日(日)/東京・I’M A SHOW
- 3月3日(金)/宮城・仙台Rensa
- 3月5日(日)/福岡・DRUM LOGOS
- 3月10日(金)/愛知・新栄シャングリラ
- 3月11日(土)/広島・CLUB QUATTRO
- 3月19日(日)/大阪・umeda TRAD
- 3月21日(火・祝)/山梨・甲府CONVICTION
- 3月22日(水)/山梨・甲府CONVICTION
※情報は記事公開時のものです。最新のチケット情報や公演詳細は藤巻亮太の公式HPをチェック!
藤巻亮太 公式HP
https://www.fujimakiryota.com
作品データ
『Sunshine』
藤巻亮太
スピードスター/VICL-65771/2023年01月25日リリース
―Track List―
- この道どんな道
- Sunshine
- 裸のOh Summer
- 僕らの街
- まほろば
- ゆけ
- オウエン歌
- 千変万化
- Heroes(Album ver.)
- サヨナラ花束
- 花びらのメロディー
- 大地の歌
―Guitarist―
藤巻亮太