米国のブティック・ギター・アンプ・ブランドのトーン・キングより、新製品“Falcon Grande”が登場した。
Falcon Grandeは、アメリカン・ビンテージ・アンプのトーンを基本としつつ、シンプルな操作で多彩なサウンドが作れるギター・アンプとして開発されたモデルだ。またプリ・アンプに12AX7を2本、パワー・アンプに5881を2本搭載したオール・チューブ・アンプとなっている。
本モデルのルックス面での魅力は、真空管ラジオを思わせるレトロで高級感のあるデザインだろう。
その外装には、傷のつきにくい丈夫なビニール・レザーが使われており、カラーはターコイズとブラックの2種類が用意されている。
機能面のおもな特徴としては、2つの入力端子、3つのボイシング、6段階のアッテネーター、スプリング・リバーブが挙げられる。
本機の前面の右側には、わずかにスラントした縦長のコントロール・パネルがあり、その一番上にあるのがHIとLOの入力端子だ。
この2つの端子にシールド・ケーブルをつなぎ、ギター信号の入力先を市販のA/Bボックスなどで切り替えることで、HIとLOを2つのチャンネルのように利用することができる。なお、LOはHIよりも低めのゲイン・レベルになっている。
入力端子の下に並んだノブは、上から順にVOLUME、TONE、VOICING、REVERB、DWELL。
このうちのVOICINGは、RHYTM、TWEED、LEADと名づけられた3つのボイシングを切り替えるスイッチで、これにより本機は1台で幅広いサウンドが作れるアンプになっている。
筐体はオープン・バック構造になっている。
その筐体に12インチのエミネンス・カスタム・スピーカーを搭載することで、20W(RMS)の出力ながら、大きなステージでも使用できるパワフルなサウンドを実現している。
また本機には、Ironman IIアッテネーターも装備されている。リアパネルに配置されたAttenuationコントロールにより、音質は変えないまま音量を6段階(0dB, -3dB, -9dB, -15dB, -24dB, -36dB)から選ぶことができるので、大きな音が出せない自宅での練習時などに便利だ。
さらに付属のフットスイッチを使えば、3つのボイシングの切り替えやリバーブのオン/オフを足下で行なうことも可能となる。
なお、トーン・キングから昨年12月に発売された”Gremlin”(グレムリン)も、ビンテージ・サウンドとレトロなルックスを持つコンボ・アンプだ。こちらについては以前の記事を参照してほしい。
Tone King
Falcon Grande
【スペック】
出力(RMS): 20W@8Ω
出力(Peak): 40W@8Ω
プリ真空管: 12AX7 × 2
パワー真空管: 5881 × 2
コントロール: Volume Control, Tone Control, Voicing Selector Switch(RHYTHM, TWEED, LEAD), Reverb, Dwell, Attenuation Control (0dB, -3dB, -9dB, -15dB, -24dB, -36dB), Power Switch, Standby Switch
対応電源: 100VAC, 50/60Hz
搭載スピーカー: エミネンス製カスタム・デザイン1891 (12インチ/セラミック・マグネット・スピーカー/60W/8Ω)
入出力端子: HI INPUT, LO INPUT, Footswitch, Speaker Out (8Ω) ※内蔵スピーカー兼用
外形寸法: H510×W540×D285mm(突起物含む)
重量: 約18.5㎏
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
神田商会 https://www.kandashokai.co.jp