文=七年書店
フォーキーでレトロなのに新しい!
注目のロック・バンドによるトリビュート作
ジュリアン・アーリックとマックス・カケイセックが率いるシカゴ出身のインディ・ロック・バンド、ホイットニー。昨年リリースされた2ndアルバム『フォーエヴァー・ターンド・アラウンド』が高い評価を獲得するなど、注目を集めている彼らが全10曲入りのトリビュート・アルバムを発表した。バンドに強い影響を与えたというデヴィッド・バーン、ジョン・デンヴァー、SWVなどの楽曲を通して、次世代のサイケ・ポップ像が浮かび上がってくるような、カバー集ながらもフレッシュなサウンドが印象的な作品だ。ザ・ローチェズの「Hammond Song」のフォーキーな美しさがあれば、ケレラの「Bank Head」でのアーバンでハイセンスなサウンド・メイクありと、傑出したアレンジの聴きどころは枚挙にいとまがない。中でも、ムーンドッグの「High on a Rocky Ledge」の中で、上品に揺らされたギターは実に軽妙洒脱!
作品データ
『CANDID』 WHITNEY
Big Nothing/Ultra-Vybe/SC409JCD/2020年8月14日リリース
―Track List―
01.Bank Head
02.A.M. AM
03.Take Me Home, Country Roads (ft. Waxahatchee)
04.High on a Rocky Ledge
05.Something Happen
06.Strange Overtones
07.Hammond Song
08.Crying, Laughing, Loving, Lying
09.Rain
10.Rainbows & Ridges
―Guitarists―
Julien Ehrlich, Max Kakacek, Ziyad Asrar, Print Chouteau