Neural DSPが誇る最強モデラー、Quad Cortexの真価に青木征洋が迫る! Neural DSPが誇る最強モデラー、Quad Cortexの真価に青木征洋が迫る!

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Neural DSPが誇る最強モデラー、Quad Cortexの真価に青木征洋が迫る!

高品質なアンプ・シミュレート、膨大な数のキャビネットIR、充実のエフェクトを内蔵し、さらにアンプやペダルのプロファイリングもできるうえ、多彩な入出力を持ちライブやDTMの制作などあらゆるシーンで活躍するポテンシャルを持つ──そんな夢のようなギター・プロセッサーが、ニューラルDSP(Neural DSP)が生み出したQuad Cortexだ。

コンパクトなサイズだが、できることは無限大。今回は本モデルの概要と機能の一部を、自身も愛用するGodspeedこと青木征洋に動画で解説してもらおう。

動画制作/文=青木征洋 写真=八島崇
Presented by Kyoritsu Corporation

青木征洋による動画解説!

Neural DSPのQuad Cortexとは?

Nural DSP/Quad Cortex

時代の先を読み切った“オール・イン・ワン”プロセッサー

2021年に登場したQuad Cortexは

  • 実機のアンプや歪みペダルの音をシミュレートできる
  • ハイクオリティなアンプやエフェクトもたくさん入っている
  • 超強力なDSPプロセッサーを4つ搭載
  • 非常に使いやすいユーザー・インターフェース
  • なのに2kg未満!

というまったく隙がないプロセッサーで、ライブやレコーディングから普段の練習までこれ1台ですべてが完結します。

Quad CortexはディープラーニングAIの力をアンプサウンドの再現に使用した世界初のプロセッサーで、フィンランドのニューラルDSP(Neural DSP)というブランドによって生み出されました。

代表のダグラス・カストロはベース・アンプで有名なダークグラス(Darkglass)の創始者としても知られる人物で、“AIの力がアンプ・シミュレーションに活かせるのではないか”といち早く目をつけ、数年の研究開発を経て、ついにQuad Cortexを完成させました。


充実の入出力

バックパネル

豊富な入出力を備えているのもQuad Cortexの特徴の1つです。4つのアナログ入力と4つのアナログ出力でセンド/リターンを含めた自由なルーティングができるほか、MIDIのIN/OUTやEXPペダルの端子も備えており、外部から自由に操作することも可能です。

INPUT 1と2は高品質なプリアンプが内蔵されているだけでなく、入力インピーダンスを切り替えられるようになっており、接続するギターやベースに応じて最適なトーンを選択することができます。また、USBケーブルを接続すれば8IN/8OUTのオーディオ・インターフェースとして使うこともできるため、これ1台でDTMまでカバーすることも可能です。


わかりやすいタッチ・ディスプレイ

注目すべき4つのポイント

世界初、ディープ・ラーニングAIの力を使ったアンプ・シミュレーション“Neural Capture”

プロファイル時のガイド画面
アンプやエフェクターをプロファイルをする際にも、ガイドが表示されるので、そのとおりにやれば迷うことはないだろう。

Quad Cortexの“Neural Capture”という機能では、AIの力を使ってアンプやキャビネット、歪みペダルの音をそっくりそのままコピーして、いつでも同じ音で楽しむことができます。

キャプチャーのやり方は都度本体のディスプレイで説明してもらえるので、誰でも気軽にキャプチャーすることができます。音を歪ませるエフェクトやそれに類するものなら再現可能なので、EQやコンプレッサーのキャプチャーも試してみて下さい。

充実のアンプ・モデル、エフェクト、IR

IRデータのロード画面
IRデータをPCから読み込めば、新たなサウンドも得られる。

50以上のアンプ・モデル、70以上のエフェクト、1000を超えるIRを内蔵しており、今後もアップデートで追加されていきます。Neural Captureが最大のウリですが、自分でキャプチャーしない人も安心して楽しむことができるでしょう。

また、“シミュレーターはクリーンやクランチが弱い”というイメージはまだまだギタリストの間に根強くありますが、そういったローゲインなセッティングでも非常にリアルなレスポンスを返してくれます。

直感的なユーザー・インターフェース

スイッチを回すことでパラメータをコントロール可能。
スイッチを回すことでパラメータをコントロール可能。

いわゆるマーケットのフラッグシップ機が抱えている、“音は良いけど使い方が難しい”という問題を解決するのも開発コンセプトの1つでした。

視認性、操作性に優れた大きなタッチ・ディスプレイを搭載しているのでスマホと同じように使えるだけでなく、各スイッチがロータリー・ノブになっていてアナログ・ペダルを触る感覚で各種パラメータを調整できるので、マルチ・エフェクターが苦手というギタリストでも安心です。

多機能なのにコンパクトな設計

Quad Cortexのサイズ
サイズはW29×H4.9×D19(cm)。

これだけのことができるプロセッサーでありながら、その筐体はMacBook Airの13インチに隠れるほどコンパクトで、重量もなんと2kgを切ります。

ハイエンド・プロセッサーは持ち運びが辛いという常識を覆す軽さで、可搬性のことを考えてサブのボードを組んでいるギタリストでも、Quad Cortexならすべての現場に気軽にメインの環境を持ち運べるようになるのではないでしょうか。

Quad Cortex活用シーン4選!

アンプいらずで1台完結ライブ

Quad CortexからPAにライン・アウトを直接送れば、どんなライブハウスでも必ず同じ音をお客さんに届けることができますし、キャビネット・シミュレーションをオフにしてしまえばステージ上のアンプから音を出すこともできます。もちろん信号を分岐させればこれらを両方同時に実現することも可能。

フロアボード・タイプなので、音色切り替えのためにフットスイッチを別途用意する必要もありません。

お気に入りのペダルも組み合わせOK

Quad Cortexでは信号の流れのどこからでもセンド・リターンできるようになっているので、お気に入りのペダルと自由に組み合わせることができます。

ワウや歪みペダルは実機を使いたいという人や、空間系やモジュレーションにはこだわりがあるという方にとってもQuad Cortexは心強いパートナーになります。

入力のヘッドルームも非常に広いためブースターを前段に置いても安心です。

スタジオ品質のレコーディングも

Neural Captureを使えばレコーディングスタジオで大型アンプを爆音で鳴らしてマイクで拾ったあのサウンドとまったく同じ音が出せるので、近隣からの苦情を気にすることなく自宅でいつでも最高の音で録音、練習することができます。

また、オーディオ・インターフェースとして使えばUSBケーブル1本で自由なサウンド・メイクができるため、複雑な結線も必要ありません。

トーン探しの無限の可能性

工場出荷時の段階で無数のプリセットやNeural Captureが内蔵されていますが、“Cortex Cloud”というアプリを使えば、世界中のユーザーがシェアしている音色をすぐに無料でダウンロードして試すことができます。

また、Quad CortexはWi-Fi接続に対応しているため、新しいデータの入手やデータのバックアップをすべて無線で出来るのも大きな魅力の1つです。

Profile

青木征洋

青木征洋

あおき・まさひろ◎作曲家、ギタリスト、エンジニア。『Street Fighter V』や『Bayonetta 3』などのゲーム音楽を手がけたほか、アーティスト、プロデューサーとしてG5 ProjectやG.O.D.(GUITARISTS ON DEMAND)を主宰する。最新作は『Chronicle I』。

Twitter:https://twitter.com/Godspeed_ViViX

Neural DSP
Quad Cortex

【スペック】
◎入出力:TS/TRS/XLRコンボ・インプット×2、1/4″アウト×2、XLRアウト×2、センド×2、リターン×2、キャプチャー・アウト、ヘッドフォン・アウト×1、MIDIイン×1、MIDIアウト×1、EXPイン×2、USB(Type-B)
◎コントロール:7インチ・マルチタッチ・ディスプレイ、ボリューム×1、ロータリー・フット・スイッチ×11
◎サイズ:W29×D19×H4.9(cm)
◎重量:1.95kg

※その他詳細は製品ページへ
https://kcmusic.jp/neuraldsp/series/quad-cortex/

【価格】
308,000円(税込)

【問い合わせ】
キョーリツコーポレーション TEL:052-847-5300 https://kyoritsu-group.com