ヤマハの新製品“FG9”が、ヤマハのアコースティック・ギターの主要販売店であるL-island Platinum Dealerの各店にて、2023年5月中旬より先行発売される。
FG9は、歌の伴奏としてアコースティック・ギターを使用するシンガーソングライターの表現力の追求のために、妥協なく開発されたドレッドノート・スタイルのハイエンド・モデルだ。
おもな特徴は次のとおり。
1.弾き手の表現に呼応する「力強さ」と「明瞭さ」を両立させた新設計
弾き手が自身の表現力を余すことなく発揮できるよう、FG9のボディ・トップには、杢目と直交する方向に硬い希少木材のアディロンダック・スプルースをヤマハとして初めて採用している。
構造的な強度を確保しつつ、効率よく振動させることで、ドレッドノート・スタイルのギターに求められる力強い音量を実現するとともに、ヤマハのアコースティック・ギターならではの明瞭さをも両立。
またバックの厚さを増し、反射板としての性能を高めることで、ボディ全体から発する音の力強さを強化している。
さらにジョイント部にはネックとボディが適度に切り離されるボルトオン構造を採用し、ピッキングによるエネルギーを効率よくボディに伝えることで音量が増すよう工夫されている。
そしてこれらの新設計が、繊細な歌と相性の良い明瞭な音色から、楽曲の盛り上がりに合わせて力強く響く迫力ある音色までを生み出す。
2.好みに合わせて選べる2つのサウンド・キャラクター
FG9には、ボディのバックとサイドの材が異なる2つのモデルが用意されている。
FG9 Rは、倍音が美しく響くインディアン・ローズウッド材を採用したモデルで、深くずっしりとした低音と伸びのある高音を特徴とする。
一方のFG9 Mは、中域に温かな音色をもたらすアフリカン・マホガニー材を使用したモデルで、FGのサウンドを一層引き立てるとともに、軽やかで切れのよい音色での演奏ができるモデルとなっている。
3.シンプルかつ細部に精緻さを感じさせるデザイン
外観面では、全体ではシンプルさを保ちつつも、細部においてはハイエンドモデルとしての精緻さが感じられるデザインが採用されているのが特徴だ。
まず、サウンドホールの周囲やボディの外周には、日本文化で多く見られる縄を模したロープ・インレイが施されている。
サウンドホールから見えるラベルには和紙が使用されている。
さらに指板には、組木細工を思わせるユニークなポジション・マークが入れられている。
このように日本文化に根ざしたデザインが、FG9の細部に散りばめられているわけだ。
FG9のサウンドは次の動画で確認してほしい。
なお上記のとおり、本モデルはL-island Platinum Dealerのみでの取り扱いとなる。すべての特約店での販売開始は2024年以降となる模様だ。さらなる詳細は、FG9およびL-island Platinum Dealerの公式ページで確認してほしい。
YAMAHA
FG9 R/FG9 M
【スペック】
胴型:FG ドレッドノートスタイル
弦長:650mm
胴長:505mm
全長:1039mm
胴幅(最大幅):412mm
胴厚:94-100mm
指板幅(上駒部/胴接合部):44mm
String Spacing:11mm
表板:アディロンダックスプルース単板
裏板:[FG9 R]インディアンローズウッド単板 [FG9 M]アフリカンマホガニー単板
側板:[FG9 R]インディアンローズウッド単板 [FG9 M]アフリカンマホガニー単板
棹:マホガニー 1ピース
指板:エボニー
指板半径:R400mm (15 3/4″)
下駒/弦留ピン:エボニー
上駒/下駒枕:牛骨
糸巻:Gotoh SXN510 コスモブラック
ボディバインディング:エボニー+木製ロープパターン
サウンドホールインレイ:木製ロープパターン
ピックガード:べっ甲柄
胴塗装:ニトロセルロースラッカー・グロス仕上げ
棹塗装:セミグロス仕上げ
カラー:ナチュラル
弦:Elixir NANOWEB 80/20 Bronze Light
付属品:ハードケース/ 6角レンチ
【希望小売価格価格】
FG9 R:550,000円(税込)
FG9 M:528,000円(税込)
【問い合わせ】
ヤマハミュージックジャパン お客様コミュニケーションセンター TEL:0570-056-808 https://jp.yamaha.com