スペイン・バルセロナのブティック・ペダル・メーカーであるManlay Soundより、ファズ・ペダル“Bee Box”が登場した。国内での取り扱いは、アンブレラカンパニーによって2023年4月下旬より開始されている。
Bee Boxは、1960年代後半から70年代にかけて日本のShin-Ei(新映電気)によって製造されたFY-2の生々しく野生的なトーンを忠実に再現したファズ・ペダルだ。
オリジナル機を完全再現したBEEモードに加え、Manlay Soundの独自解釈によるBAAモードも搭載。このBAAモードでは、サウンドに分厚いミドル・レンジが追加される。
筐体の形状もFY-2に近いものとなっているが、オリジナル機では上から見て左側面にあったINとOUTのジャックは、ノブやスイッチのあるトップ・パネルに移されているため、ペダルボードへの収まりも良いだろう。
その他の特徴は次のとおり。
- NOS C536トランジスタを含むハイクオリティなコンポーネントを使用
- マイルドなトーン・シェイパーのように機能するFuzzノブ
- 全体のボリュームを調整するVolume
- 9Vバッテリーまたは9VDCセンターマイナス電源にて動作
- LEDインジケーター
- トゥルーバイパス
またアンブレラカンパニーのBee Boxの公式ページには、“まずは忠告を。これは「ジミヘン風ファズ」では全くありません!”と記されている。これは“Shin-Ei”からUni-Vibeやジミ・ヘンドリックスを連想する人への配慮だろう。
なお、Shin Ei FY-2を愛用するギタリストにはウィリアム・リード(ジーザス&メリーチェイン)やダン・オーバック(ザ・ブラック・キーズ)らがいる。