KMA Machinesより、オーバードライブ・ペダルの新製品“LOGAN”(ローガン)が登場した。
本機のキャッチコピーは“オーバードライブを超えたオーバードライブ”で、実際に通常のオーバードライブの範疇には収まらない使い方ができ、様々な音を作り込めるペダルとなっている。
本機のゲイン回路はピッキングの細かなニュアンスに反応するよう設計されており、プレイヤーの表現をドライブ・サウンドに確実に反映させることができる。加えてクリーン・ブーストからアンプのようなドライブ・サウンド、ガツンとしたロック・サウンドまで幅広く対応。ヘッドルームが最大25dBと広いため、プリアンプとしての利用も可能だ。
そして本機の真価は3バンドのアクティブEQにある。
まず2つの小さいノブの“LOWS”と“HIGHS”では、低域と高域のブーストおよびカットを約15dBの範囲で調整可能。これらによって細いシングルコイル・サウンドを図太くしたり、ずんぐりしたハムバッカー・サウンドをキリッとさせたり、ブーミーな低音を除去することができる。
中域を担うMID-EQ回路は、“M•FREQ”ノブで周波数を設定し、“M•C/B”ノブでカットとブーストを調整する。その2つのノブの間にある“POST/PRE”スイッチは、メイン・ゲインに対するMID-EQ回路の位置(後/前)を設定するものだ。
さらに2つあるフットスイッチのうちの右側の“MIDS”はMID-EQ回路だけをオン/オフするもので、オンの時は珍獣イッカクの絵の目の位置にあるLEDが点灯する。なおエフェクトのオン/オフは左の“ENGAGE”フットスイッチで行なう。
そしてこれらのEQを駆使することで、本機では幅広い音色を作ることができる。
さらに別売りのエクスプレッション・ペダルを利用すれば、MID-EQ回路の周波数を足下でコントロールすることも可能。エクスプレッション・ペダルを高速に操作すればワウのようなサウンドになり、ゆっくりと操作すればフェイザーのような効果が得られる。
また、より細かな調整をしたい人のために、筐体の内部には“DIRT”と“Q”という2つのトリム・ポットが用意されている。
“DIRT”はドライ音の量を100%から0%の間で設定するもので、0%ではオーバードライブ音のみになる。
一方の“Q”はMID-EQの帯域の幅(広い〜狭い)を設定するためのものだ。こちらのトリム・ポットは底板をはずすことなく、底面の穴から操作できるようになっている。
そして本機はギターのみならず、ベースやドラム、シンセサイザー、ボーカルなどにも活用することができる。
本機のデモ動画はYouTubeで多数公開されているので、サウンドや使い方を知りたい人は、ぜひチェックしてみよう。
KMA
LOGAN
【スペック】
電源:電源アダプター 9V(センター・マイナス)
寸法:97W × 123D × 60H mm
重量:376g
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
日本エレクトロ・ハーモニックス https://www.electroharmonix.co.jp