Benson Amps STONK BOX 独自の温度調節機能で安定したゲルマニウム・ファズ・サウンドを実現 Benson Amps STONK BOX 独自の温度調節機能で安定したゲルマニウム・ファズ・サウンドを実現

Benson Amps STONK BOX 独自の温度調節機能で安定したゲルマニウム・ファズ・サウンドを実現

 2016年にアメリカ・オレゴン州ポートランドで創立されたカスタム・アンプ・メーカーのBenson Amps(ベンソンアンプス)より、ゲルマニウム・ファズの新製品“STONK BOX”が登場した。

 STONK BOXは、1960年代のTone Bender Mk1のサウンドを再現したファズ・ペダルで、その内部には2N527と2N404の2つのゲルマニウム・トランジスタが使用されている。

 大きな特徴は、外気の寒暖によって音が変わってしまうゲルマニウム・ファズの弱点を、独自の“熱バイアス・コントロール機能”を搭載することによって排除した点だ。

Benson Amps STONK BOX

 本機の電源をオンにすると内部のヒーターが動作し始め、フット・スイッチ近くのLEDがオレンジ色に点灯する。そして内部が適温になるとヒーターはオフになり、LEDがグリーンに変わって準備完了となる。この間の所要時間は約2〜3分だ。

 なお準備完了後にLEDがオレンジとグリーンを行き来することがあるが、これは故障ではなく、回路が常に適温になるように、必要に応じてヒーターのオン/オフが切り替えられているということだ。

 こうした機能により、本機は外気の気温に関わらず、Mk1を再現したサウンドを常にベストな状態で得ることができる。

 また本機にはオリジナルのMK1にはなかったコントロールであるTONEとTRIMも追加されており、より細かいサウンド調整が可能になっている。

 各コントロールの役割は次のとおり。

  • TONE:回路の最後に効くローパス・フィルター。Mk1では解決できなかった音抜けを調整できる。
  • VOLUME:全体の最終ボリュームを調整する。上げすぎるとアンプ側でハウリングを起こしたり、ノイズの原因となるため、適度なバランスで使用する必要がある。
  • FILTER:ゲイン・ステージ初段のゲインとバイアス・ポイントを調整する。低い設定では歪み量と低域が取り除かれ、ピッキングのニュアンスがより効果的にサウンドに反映される。またTRIMとの相互作用によってサウンドが変化する。
  • TRIM:2つのゲルマニウム・トランジスターに入る手前の音量(ゲイン)を調整する。

 なお、STONK BOXと同じくゲルマニウム・トランジスタを搭載し、熱バイアス・コントロール技術を採用したファズ・ペダルとしては、もう1つ、同ブランドから先に発売されたGermanium Fuzzがある。

Benson Amps
STONK BOX

【スペック】
電源:9VDC/100ma電源アダプター(消費電流 100mA未満)
サイズ:11.8 × 9.2 × 5cm

【価格】
オープンプライス

【問い合わせ】
ミックスウェーブ TEL:03-6804-1681 http://www.mixwave.co.jp