Beetronics(ビートロニクス)より、オクターブ・ファズ・ペダルの新製品“OCTAHIVE V2 High Octave Fuzz”が登場した。国内での販売は2023年7月より、アンブレラカンパニーによって開始されている。
OCTAHIVE V2はBeetronicsの処女作として高い評価を得ていたOCTAHIVEの新バージョンで、70年代のアイコニックなペダルからインスパイアされた先代のサウンドはそのままに、クリエイティブな新機能を追加したものとなっている。
まず本機には“BUZZZ”と“OCTAVE”という名の2つのファズ・モードが搭載されている。その各モードの特徴は、公式ページで次のように表現されている。
BUZZZ:オクターヴをオフ、ウォームで図太いスーパーハイゲインなファズトーン。獰猛なキャラクターは低音弦でのクールなリフや、パワフルなコールドプレイに最適。解像度が高く、複雑なボイシングのコードでも凛とした響きが保たれます。
OCTAVE:心を揺さぶるようなサイケデリック・ワンダーランド。PREコントロールを調整して咽び泣くような美しいオクターヴアップを楽しむもよし。すべてのパラメーターを全開にしてカオスな金切りサウンドを撒き散らすもよしです。
また本機に搭載されているフットスイッチは、シングル・クリック、ダブル・クリック、ホールド(長押し)の3つのアクションに対応した多機能なもので、その動作は次のとおり。
エフェクトがオフの時
- シングルクリック:エフェクトがオンになる。
- ホールド:エフェクトが一時的にオンになり、離すとオフになる。
エフェクトがオンの時
- シングル・クリック:エフェクトがオフになる。
- ダブル・クリック:モードが切り替わる(BUZZZ→OCTAVE、またはOCTAVE→BUZZZ)
- ホールド:モードが一時的に切り替えられ、離すと元に戻る。
旧バージョンのOCTAHIVEでも、筐体の右側面に設置されたトグル・スイッチでオクターブのオン/オフが可能だったが、OCTAHIVE V2ではそのオン/オフがフットスイッチで可能になったことにより、演奏中のサウンドの切り替えの自由度が飛躍的に高まったわけだ。
加えてホールドをうまく利用することで、曲の中の一瞬だけエフェクトをオンにすることや、コード・プレイではBUZZZモードのハイゲイン・サウンドを使い、ソロ・プレイではOCTAVEモードのハイ・オクターブで咽び泣くようなプレイをする、といったことも可能になる。
なお、電源プラグとフットスイッチを操作することにより、フットスイッチをホールドにしてから次の動作に切り替わるまで時間を変更することもできる。可能な設定は、Fast(0.02秒)、Medium(0.1秒)、LAZY(0.25秒)のいずれかだ。
本機の3つのコントロール・ノブと3つのLEDの役割は次のとおり。
ノブ
- VOL:全体の音量を調整する。
- HONEY:ゲインの量を調整する。
- PRE:回路へのインプット・ボリュームを調整する。
LED
- 右:OCTAVEモードが有効な時に点灯する。
- 左:BUZZZモードが有効な時に点灯する。
- フットスイッチの下:エフェクトがオンの時に点灯する。
そしてもう1つ、OCTAHIVEとOCTAHIVE V2とで大きく異なるのが筐体のデザインだ。
OCTAHIVEの筐体は水色で、使い古されたかのような加工を施したものだったが、OCTAHIVE V2の筐体は黒地に金色の装飾をあしらったものとなっている。
このサイケデリックな雰囲気を醸し出す模様は、どうやらジミ・ヘンドリックスが好んで着用していたミリタリー・ジャケット(軍服)をモチーフにしたものらしい。Googleで”jimi hendrix military jacket”を検索し、本機のデザインとの類似点を探すのも面白いだろう。
本機のサウンドやコントロールの使い方は、次の3つの動画で確認してほしい。
Beetronics
OCTAHIVE V2 High Octave Fuzz
【スペック】
電源:9V ACアダプター(TIP=-)専用
サイズ:13.9 x 8.9x 6.9mm (突起物含む)
重量:約300g
【希望小売価格】
32,340円(税込)
【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/