ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第26弾は、ブルースをジャズ・ブルースに変身させるアレンジ術を学んでいこう。
【シチュエーション26】
高校時代の友人たちと数年ぶりに
スタジオに集合 ベーシストは
すっかりジャズマンに変身していた!?
現場の風景
- 昔はブルースのスリー・コードを延々とジャムっていた。
- ジャズ研所属のベーシストがウォーキング・ベースを弾き始めた。
- マイナー・ペンタ一発だと乗り切れない。
高校時代のバンド仲間と数年ぶりにスタジオに集まった。当時はブルースのスリー・コードを延々とくり返してジャムっていたものだ。ドラムがカウントを打ち、演奏開始。
Ex-1のスリー・コード進行に乗せてしばらくギター・ソロを弾いていると、なにやらベースが動き始めた。いや、腰を振るとかじゃなくて、ベース・ラインがである(いわゆるウォーキング・ベース)。コード進行もなんだか違ってきているようだ。
でもどんなコード進行に変わったかまったくわからず、マイナー・ペンタ一発で乗り切ろうとする。しかし合わない。バッキングに回っても半分くらいコードがはずれてるように聴こえる。
演奏後“なんなの、さっきのコード進行は?”と聞くと、大学でジャズ研に入ってるというベーシストのB君が答えた。“ジャズ・ブルースだよ。もともとスリー・コードから発展したものだから、別モノっていうわけじゃないよ。3つのコードのルートばっかをくり返すというのもマンネリだしね”。
B君に書いてもらったジャズ・ブルースの譜面(Ex-2)を見てもチンプンカンプン。スリー・コードとジャズ・ブルース、その双方の関係を知りたい!
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |