ローランド株式会社は、BOSSの“技 WAZA CRAFT”シリーズの新製品“BP-1W”を、2023年11月11日(土)に発売することを発表した。
歴史的な名機として知られるBOSSのCE-1 Chorus EnsembleとRolandのRE-201 Space Echoは、オリジナリティに溢れたエフェクトはもちろんのこと、これらに搭載されたプリアンプも高く評価されてきた。楽器のサウンド・キャラクターを磨き上げ、至高のサウンドをもたらすその唯一無二のプリアンプは、現在もギタリストのサウンドの根幹を支えている。
今回発表されたBP-1Wは、そのCE-1とRE-201という2つの名機のプリアンプ・サウンドを1台に凝縮した、フル・アナログ設計のコンパクト・ペダルだ。
本機にはCE、RE、NATURALの3種類のモードが搭載されており、そのいずれかをLEVELノブとGAINノブの間にあるスイッチで選択することができる。
各モードの特徴は次のとおり。
CE
- BOSS CE-1 Chorus Ensembleのプリアンプ・サウンドが得られるモード。
- 鈴鳴り感のあるブライトなサウンド・キャラクターを付与。
- 歯切れのよさを保ちつつも、コシのあるトーンが特徴。
- アンプや歪みペダルをブーストすれば、アグレッシブなドライブ・サウンドが得られる。
RE
- Roland RE-201 Space Echoのプリアンプ・サウンドが得られるモード。
- 温みのあるファットなサウンド・キャラクターで、GAINを上げると心地の良いサチュレーションが加わる。
- アンプや歪みペダルをブーストすると、適度なコンプレッション感を備えた力強いドライブ・サウンドを得られる。
NATURAL
- フラットにブーストを行なう、レンジの広いモード。
- 色づけなくボリューム・アップさせたり、歪みを深くさせたりなど、アンプや他の歪みペダルの持つキャラクターを活かすことに長けている。
キャラクターが異なるこれらの3種類のモードと、ブースト量/音量を設定するLEVELノブ、サチュレーションを設定するGAINノブを操作することで、幅広い音作りが可能となっている。
また、エフェクトを常にオンにして基本となるサウンドをブラッシュアップしたり、ハイゲイン・アンプをブーストしてタイトな歪みを得たり、ギター・ソロのタイミングで音量を上げるなど、多彩なシチュエーションで活用することが可能。
さらに、筐体の背面に搭載されたBUFFERスイッチでは、適用されるインプット・バッファのタイプを切り替えることができる。
STANDARD(表記はSTD)ではプレミアムなバッファによるピュアなギター・トーンが得られ、VINTAGE(VTG)においては入力インピーダンスがより低くなるため、滑らかなボリューム・カーブと温かみのあるトーンを得ることができる。
そして本機は、BOSSのクラフトマンシップの結晶といえる“技 WAZA CRAFT”シリーズからの登場となった。
生産完了から長い年月が経過し、今では入手困難となったBOSS CE-1とRoland RE-201のプリアンプ・サウンドを今再び、あるいは初めて体験したい人は、このBP-1Wを試してみてはいかがだろうか。
BOSS
BP-1W Booster/Preamp
【スペック】
●規定入力レベル:-20dBu
●入力インピーダンス:<エフェクト・オフ> 1MΩ <エフェクト・オン> 1MΩ(BUFFERスイッチ:STD)、100kΩ(BUFFERスイッチ:VTG)
●規定出力レベル:-20dBu
●出力インピーダンス:1kΩ
●推奨負荷インピーダンス:10kΩ以上
●バイパス:バッファード・バイパス
●コントロール:GAINつまみ、LEVELつまみ、BUFFERスイッチ(STD/VTGスイッチ)、モード・スイッチ、ペダル・スイッチ
●インジケーター:CHECK インジケーター(バッテリー・チェック兼用)
●接続端子:INPUT端子=標準タイプ、OUTPUT端子=標準タイプ、DC IN端子
●電源:アルカリ電池(9V形)、ACアダプター(別売)
●消費電流:60mA
●連続使用時の電池の寿命(使用状態によって異なる):アルカリ電池:約4.5時間
●外形寸法:73(幅)× 129(奥行)× 59(高さ)mm
●質量(乾電池含む):430g
●付属品:「安全上のご注意」チラシ、アルカリ電池(9V形、本体に接続済み)、保証書
●別売品:ACアダプター:PSA-100
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
ローランド製品サポート https://roland.cm/contact