フェンダー・カスタムショップ(Fender Custom Shop)の製品開発担当責任者であるマイク・ルイス(Mike Lewis)が、2024年3月6日にこの世を去った。70歳だった。
マイク・ルイスは1953年3月12日生まれ。1969年にチャック・ベリー、ローリング・ストーンズと共演するチャンスを掴み、1970年代初頭からセッション・ギタリストとしてプロ・キャリアをスタートさせた。数年後にプレイヤーを引退すると、米ヴァージニアに自身のギター・ショップを立ち上げる。
そのギター・ショップを畳んで地元のアリゾナに拠点を移そうとしたタイミングで、フェンダーの本社が同地に移転することを知り、求人に応募をして1991年に入社。
以来30年余りにわたって、ギタリストとしての経験、販売に携わって得た知見を活かし、様々なプロジェクトを手がけた。
“DeVille”シリーズや“Vibro-King”などを発表しアンプ部門を成長させ、フェンダー初のオンライン・ショップのオープンにも尽力。近年では、フェンダーのデジタル学習プラットフォーム“Fender Play”の開発にも貢献した。
そして、フェンダー・カスタムショップの製品開発担当責任者に就任すると、世界トップ・レベルのビルダーたちをまとめあげ、数多くの魅力的なギターを我々に届けてくれた。
最後に、彼がギター・マガジン2023年7月号『フェンダーカスタムショップに憧れて。』で語ってくれた言葉をお届けしたい。
我々の使命は、フェンダーのクオリティの頂点を示すこと。これは終わりなき挑戦ですね。ギターの夢ならどんなものでも叶えます! それが我々の仕事です。
ギター・マガジン2023年7月号より
──マイク・ルイス(フェンダー・カスタムショップ製品開発担当責任者)
マイク・ルイスのギター・シーンへの多大なる貢献に感謝するとともに、心よりご冥福をお祈りします。
──ギター・マガジン編集部一同