『アコースティック・ギター・マガジン2021年3月号 Vol.87』が2021年1月27日(水)にリットーミュージックより発売される。
表紙と特集は「あの素晴らしいフォーク・ソングをもう一度」。1960年代後半から1970年代にかけて一世を風靡した日本のフォーク・ミュージックにスポットを当て、その魅力を多角的にひも解いていく。付録の小冊子も本特集と連動したフォークの歌本だ。
機材企画は「ジャパン・ビンテージよ永遠に~アコギ隆盛期に生まれた百花繚乱のモデルを総まとめ」。さらにYouTubeと連動した新連載「見直してみよう! アコースティック・ギター基本の“キ”」もスタートする。
各記事の詳細は次のとおり。
あの素晴らしいフォーク・ソングをもう一度(44ページ)
1960年代後半から1970年代にかけて、一世を風靡した日本のフォーク・ミュージック。吉田拓郎「結婚しようよ」、高田渡「自衛隊に入ろう」、岡林信康「山谷ブルース」、かぐや姫「神田川」など、彼らが若き日に歌った数々のフォーク・ソングは色褪せることなく、今日も全国各地で歌い継がれている。
近年若者に大人気の女性シンガー/ソングライターも吉田拓郎へのリスペクトを公言しているが、多様化/複雑化する昨今の音楽シーンにおいて、ギター1本で成立するフォーク・ミュージックへの回帰は、ある意味必然と言えるのかもしれない。
本特集では「神田川」で一世を風靡した南こうせつ、関西フォークを隅々まで知るなぎら健壱、ギタリストとしても多くのシンガーを支えた中川イサトなど、当時を知るミュージシャンへの取材を敢行。
さらに、その系譜にある多数のシンガー/ソングライターへのアンケート企画も実施し、多角的にあの時代のフォーク・ミュージックの魅力をひも解いていく。
表紙は浦沢直樹×六角精児スペシャル対談!
◎Contents
・あの頃、みんなフォークに夢中になった(序文)
・特別対談1:浦沢直樹×六角精児(漫画家も俳優もみんなギターで大きくなった)
・アンケート:我が心のフォーク・ソングBEST3(佐野史郎、六角精児、他)
・年表で見るにっぽんフォーク史
・インタビュー1:南こうせつ(フォーク黄金狂時代を振り返る)
・インタビュー2:麻田浩(日本のフォークの夜明けを語る)
・特別対談2:なぎら健壱×高田漣(最愛の高田渡を語ろう)
・特別寄稿:中川イサト(フォーク・ミュージックに思いを馳せて)
・コラム:吉田拓郎を支えたギタリスト、ディスクユニオン新宿”日本のロック・インディーズ館”店長が選ぶ、フォーク界の隠れギター名盤15、他
特典小冊子
フォーク・ソング名曲歌本”AGM SONG BOOK”(14曲)
特典小冊子として、「夏休み」、「神田川」、「コーヒーブルース」、「風をあつめて」のギター・スコアと、10曲のコード譜をまとめてみた。
収録楽曲は以下。さあ、みんなで歌おう!
◎Contents
吉田拓郎「夏休み」
かぐや姫「神田川」
高田渡「コーヒーブルース」
はっぴいえんど「風をあつめて」
ザ・フォーク・クルセイダーズ「イムジン河」
吉田拓郎「結婚しようよ」
加川良「教訓1」
高田渡「生活の柄」
遠藤賢司「カレーライス」
西岡恭蔵「プカプカ」
ガロ「学生街の喫茶店」
イルカ「なごり雪」
井上陽水「帰れない二人」
長渕剛「巡恋歌」
ジャパン・ビンテージよ永遠に
~アコギ隆盛期に生まれた百花繚乱のモデルを総まとめ(13ページ)
1970年代、フォーク・ブームの波を受け、この国のアコースティック・ギター業界は隆盛を迎えた。それまでは高級嗜好品だったギターが、一般層も手の届くものとなり、憧れの海外ブランドへの橋渡し的存在となったのだ。
王道モデルの完成度は次第に向上、各社の個性をそれぞれに反映し、さまざまなラインナップが開発された。それらは現在もしっかりとした鳴りを誇り、時代性ゆえの仕様やスタイルがマニアの心をくすぐる。つまるところジャパン・ビンテージに通底するのは、群雄割拠のメーカーや職人たちが燃やした情熱の灯火だったのだ。
今回は、計18モデルの写真とともに当時の実像をひも解いてみた。加えて、百瀬恭夫(Headway Guitars)、南こうせつにインタビューを敢行!
知る人ぞ知るジャパン・ビンテージの真実をお届けしよう。
◎Contents
Part.1 Japan Vintage History
Part.2 Craftsman Interview:百瀬恭夫(Headway Guitars)
Part.3 Artist Interview:南こうせつ
見直してみよう! アコースティック・ギター基本の”キ”
今号から始まる新連載、今一度アコースティック・ギターの基本を見直してみようというコーナーで、フィンガーピッキングやオープン・チューニングの基礎を改めて考えてみたい。
また普段スティール弦のアコギを弾いている読者の皆さんも興味があるであろうフラメンコ・ギターや、ウクレレ、バンジョー、マンドリンなどの弦楽器にも挑戦してみたい、ということでスペシャリストの沖仁と高田漣を招いてみた。
すべてYouTube動画で連動しているので併せてチェックしてほしい。
◎Contents
沖仁 フラメンコ・ギターじゃなきゃダメなんですか?
高田漣 あなたの知らないアコースティック弦楽器の世界〜ウクレレ、バンジョー、マンドリン、ラップ・スティールに挑戦〜
井草聖二 フィンガーピッキング・アカデミー
エバラ健太 実は簡単! オープン・チューニング活用法
新作インタビュー
18歳にしてメジャー・デビューを果たす崎山蒼志。バンド編成や打ち込みアレンジもこなす弾き語り界のホープに、これまでの歩みと1stアルバムの制作背景を聞いた。
またオールタイム・ベスト盤をリリースしたOAUより、TOSHI-LOW、MARTIN、KOHKIも登場。絶妙なアコースティック・アレンジの真髄を語る。
アコースティック・ギター・マガジン
2021年3月号 Vol.87
◆表紙/SPECIAL PROGRAM
あの素晴らしいフォーク・ソングをもう一度
〜浦沢直樹、六角精児、南こうせつ、なぎら健壱、高田漣、麻田浩、中川イサト(44ページ)
品種 | 雑誌 |
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仕様 | A4変形判/152ページ/小冊子付き |
発売日 | 2021.01.27 |