言葉に対して何個の音を当てはめるか | ギター作曲100の裏ワザ:043 言葉に対して何個の音を当てはめるか | ギター作曲100の裏ワザ:043

言葉に対して何個の音を当てはめるか | ギター作曲100の裏ワザ:043

ギタリストならではの、目からウロコな作曲法があふれ出す!

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』(2010年/リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

日本語の中に英語を混ぜるには ➡ カタカナに音数を合わせよう

外国曲を日本語でカバーしたり、日本語歌詞の中に英語を挟むことがありますよね。そこで気を付けたいことは、言葉に対して何個の音を当てはめるかです。曲の作り方として、言葉に乗る音数は日本語と英語(など)では違いがあります。

「Rain」は1音に乗ります。しかし「レイン」は「レ・イン」だと2音ですし、「レ・イ・ン・コー・ト」など次にかかる言葉によっては3音になります。「Christmas」は2音ですが、「クリスマス」と日本語っぽくすると4音にも5音にもなります。

では「英語だから」と英語っぽくすればいいのか?と、一概には言えません。宇多田ヒカルさんの「Automatic」は英語だと2音ですが、「オー・ト・マー・チック」と音程を分けた方がリスナーに分かりやく、ヒットにつながった要因の1つと言っても大げさではないでしょう。例えば「コンサートが終わって」という歌詞を作った場合、「Concert」を「Con・cert」と2音にすると、「コーサー」に聞こえがちです。「コン・サー・ト」や「コ・ン・サー・ト」にした方が分かりやすいですよね。

英語と日本語のカタカナ的な歌い方では、音数が違ってくる
英語と日本語のカタカナ的な歌い方では、音数が違ってくる

『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
紙版発売日2010.03.19
紙版ISBN9784845617968

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki