2024年の6月に行なわれたコリー・ウォンの初単独来日公演で、本人が使用した2台のフェンダー・アンプをご紹介しよう。
取材・文=田中雄大 機材撮影=西槇太一 ※本記事はギター・マガジン2024年8月号の内容を転載したものです。
AMPLIFIER
Fender/’65 Twin Reverb × 2
ツイン・リバーブを2台同時鳴らし
アンプは日本でレンタルした65年リイシューのツイン・リバーブを2台同時に鳴らして使用していた。ただしマイキングはされていないため、ステージ上でのモニターとしての役割がメインである。
コリーはアンプに関して過去のインタビューで“シルバーフェイス、ブラックフェイス、ビンテージ、モダン、ホットロッド……どれでもかまわないけど、大切なのはフェンダーの真空管アンプであるということだね。フェンダー・アンプを使う人は歪む寸前のサウンドを好む人が多いけど、僕は最大限にクリーンなサウンドが好きなんだ”と語っており、ツアーでは会場のサイズごとに適した出力のフェンダー・アンプをレンタルして使用しているものと思われる。
どちらのアンプもビブラートCHの“1”にインプット。ブライト・スイッチはオフで、リバーブとビブラートは使用していない。各ツマミの設定は、左のアンプがボリューム2、トレブル5、ミドル5、ベース3。右のアンプはボリューム1.5、トレブル5、ミドル5、ベース4。
サウンドチェック前の撮影だったためボリュームはこの後に設定を変えている可能性があるが、EQについて過去にコリーは全部5(中央)が基本だと話していたため、一度そこに合わせてから個体差を微調整する程度でサウンドメイクをしているのだろう。
ギター・マガジン2024年8月号
『カッティング“超”至上主義 featuring コリー・ウォン』
7月12日(金)発売のギター・マガジン2024年8月号では、コリー・ウォンのインタビューとスペシャル・カッティング・セミナーを掲載!