【新製品/LANEY LFR-412】キャビネット・エミュレーターを搭載した次世代のパワード・スピーカー 【新製品/LANEY LFR-412】キャビネット・エミュレーターを搭載した次世代のパワード・スピーカー

【新製品/LANEY LFR-412】キャビネット・エミュレーターを搭載した次世代のパワード・スピーカー

1967年にイギリスで生まれた老舗アンプ・ブランド=Laneyから登場した新世代のキャビネット、“LFR-412”を紹介。

撮影:星野俊
※本記事はギター・マガジン2024年8月号の「New Products Review」から転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。

LANEY/LFR-412

2600Wという高出力、12インチのスピーカーを4発搭載した本機。パワード仕様のため、パワー・アンプを用意せずとも使用可能となっている。

本体ではボリュームや高音域などが調整できるが、何よりも注目なのは、キャビネット・エミュレーターを搭載している点。

2つのIRを内蔵しており、PCをつなぐことによって、専用のアプリ“LA-IR”経由でそれらのトーンの調整はもちろん、独自のIRも利用可能となる。

バック・パネル
本体のバックにはDIアウトやUSB端子などを装備し、ボリュームなどの操作もできる。
専用アプリ“LA-IR”の操作画面
専用アプリ“LA-IR”の操作画面。PCからUSB経由でキャビネット本体に接続すれば、音色の調整が可能となる。

Comment by 宍倉聖悟

宍倉聖悟

サイズとパワーが圧倒的!!

アンプ・シミュレーターで作り込んだサウンドを忠実に出力することに特化したパワード・スピーカー。近年は目にすることも増えてきましたが、このLFR-412は“サイズ”と“パワー”が圧倒的。

シミュレーターからの出力をそのまま大きくするだけでは、音圧や音のスピード感といった部分に違和感を覚えることも多いですが、このサイズとパワーがそこを見事に補ってくれます。音だけでなく体感まで実機のアンプを弾いてるかのようです。

可搬性を考えると、少しでも小さいほうが良いかなと思っていましたが、そこで失われてしまう部分もかなりある、と思い知らされました。

各地のライブハウスに常設機材として置いてくれることを切に願っております(笑)。

宍倉聖悟

ししくら・せいご◎1975年生まれ、北海道出身。自称“東京ドームでギターを弾いた回数は世界最多”のセッション・ギタリスト。嵐やV6、SE7ENのサポートなど、幅広く活躍中。最新機材にも精通しており、ギター・マガジンの新製品レビューなども担当している。

Twitter>
Instagram>

LANEY
LFR-412

【スペック】
●出力:2600W
●スピーカー:4×12 HHデザインド・スピーカー
●コントロール:VOLUME、HF TRIM、CABINET IR(FAFR/CAB A/CAB B)、LIGHT(ON/OFF)、LIFT/GNDスイッチ×2
●入出力端子:INPUT、LINK OUT、EMULATED DI OUT、USB端子、AUX IN
●外形寸法:770(W)×365(D)×820(H)mm
●重量:43.3kg

【価格】
156,800円(税込)

【問い合わせ】
サウンドハウス https://www.soundhouse.co.jp TEL:0476-89-1111(成田)/0885-38-1111(徳島)