ギブソン・カスタムのマーフィー・ラボ(Murphy Lab)が製作したギターを菰口雄矢が試奏する本企画。このページでは1954 Les Paul All Gold/Light Agedを紹介。
【PR】 取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:星野俊 協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン
Presented by ギブソン・ブランズ・ジャパン
※本記事は、ギター・マガジン2024年10月号に掲載した『ギブソン・カスタム プロが絶賛する“マーフィー・ラボ”の真価』の一部を抜粋し、再編集を施したものです。
1954 Les Paul
All Gold Light Aged
Serial Number:4 3576
全体がゴールドに包まれた54年仕様
1952年に誕生したレス・ポールは、53年の途中にコンビネーション・ブリッジ&テイルピースに変更された。ラップアラウンドやバー・テイルピースという呼び名のほうが聞き馴染みがあるかもしれない。本器は、その仕様の54年製レス・ポールをリイシュー。
このラップアラウンド・ブリッジは、チューン・オー・マティックよりもボディの響きをダイレクトに感じられる鳴りが特徴で、そこに惹かれるギタリストも多い。ピックアップはP-90を搭載。さらに52年から少数作られたネック&ボディ裏までゴールドのフィニッシュを再現している。
Komoguchi’s Impression
ザ・ゴールドトップにふさわしい
独特な“くびれ感”のある音色です。
このタイプは初めて弾きましたが、やっぱりハムバッカーよりもダイナミック・レンジが広いですね。強く弾けばその分ドライブしてくれるし、シングルコイルだからといってパワーが弱い感じもまったくない。ギターの鳴りすべてを拾っているような情報量の多さを感じます。
トーンを2〜3あたりまで絞っても音がこもらないですし、ハイのギラっとしたプレゼンス成分も全然なくならないんです。なので、少しミッドを抑えることで、歌もののバッキングにもバッチリはまると思いますし、逆にトーンを全開にしてミッドを目立たせてあげると豊潤なリード・サウンドも作れるほど優秀です。
それと、やはりゴールドトップの音というものは特別ですよね。メタリック・パウダーを使用した塗装の重量などが関係していると思うのですが、フラットではなく良い感じに凸凹していて、独特な“くびれ感”のあるロックな音色がするんです。これはネック裏からヘッド裏までがすべて塗装されていて、まさにザ・ゴールドトップな1本ですね! ナチュラルで伸びやかな音色を生み出すバーブリッジとも良い組み合わせだと思います。
Gibson Custom
1954 Les Paul
All Gold Light Aged
【スペック】
●ボディ:2ピース・メイプル(トップ)、1ピース・マホガニー(バック)
●ネック:マホガニー
●指板:インディアン・ローズウッド
●フレット:22
●スケール:628.65mm
●ピックアップ:カスタム・ソープバー・P-90×2
●コントロール:ボリューム×2、トーン×2、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●ブリッジ:ラップアラウンド
●ペグ:クルーソン・シングル・ライン/シングル・リング
【参考価格】
839,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp
ギター・マガジン2024年10月号
表紙/FEATURED GUITARISTS 松本孝弘(Tak Matsumoto)
総力特集:黙ってソロを弾いてくれ! -王道から紐解くギター・ソロ構築論-
2024年9月13日(金)発売