ギブソン・カスタムのマーフィー・ラボ(Murphy Lab)が製作したギターを菰口雄矢が試奏する本企画。このページでは1963 SG Junior Polaris White Lightning Bar/Ultra Light Agedを紹介。
【PR】 取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:星野俊 協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン
Presented by ギブソン・ブランズ・ジャパン
※本記事は、ギター・マガジン2024年10月号に掲載した『ギブソン・カスタム プロが絶賛する“マーフィー・ラボ”の真価』の一部を抜粋し、再編集を施したものです。
1963 SG Junior
Polaris White Lightning Bar Ultra Light Aged
Serial Number:401993
銀世界を思わせるレア・カラー
ギブソンで古くから稀に使われていたホワイト系のフィニッシュ。ちなみに1961年まではTVイエロー(もしくはライムド・イエロー)のSG(レス・ポール)ジュニアが作られたが、同年の途中からホワイトへと切り替わる。
オリジナルは経年変化でクリーム色へと黄変した個体も多いが、このモデルはウルトラ・ライト・エイジド仕様のため、ウェザー・チェックはあるが新品当時のポラリス・ホワイトの雰囲気を感じられる。ナット幅は約43mm。ネックはほどよいグリップ感のミディアムCだ。
Komoguchi’s Impression
ギブソンの醍醐味が詰まった
1ピックアップの魔法を感じます。
レス・ポールと比べると少しダークな音色ですが、マーフィー・ラボの塗装も相まって、抜けの良いハイがよく聴こえてきます。トップにメイプルを貼ってない分、明るいサウンドのP-90とのマッチングもとても良いですね。
このギターからは1ピックアップのマジックみたいなものを凄く感じます。ピックアップが1個少ないので、磁力の関係なのか、弦がよく振動してサステインが長く感じるんです。とてもアコースティックだし、もう弾き方次第でなんとでもなる無限の可能性を感じますね。ピックアップが1つだけなので音作りに戸惑う人もいるかもしれないですが、トーンを2くらいにするとフロントがいらないくらいに太い音を出せてしまうんです。甘いリードを作るのであれば3くらいまで絞って、アンプで歪ませてもかなり良い音が鳴りますね。
フロントがないからといって使いにくさも全然ないですし、フラットな音色が出るからこそ、トーンのかかりの良さがとても活きてきます。なので、あとはもう練習してくださいということですね(笑)。でも、これで色々な音を出していたら相当かっこいいですよ!
Gibson Custom
1963 SG Junior
Polaris White Lightning Bar Ultra Light Aged
【スペック】
●ボディ: 1ピース・マホガニー
●ネック:マホガニー
●指板:インディアン・ローズウッド
●フレット:22
●スケール:628.65mm
●ピックアップ:カスタム・ドッグイヤー・P-90
●コントロール:ボリューム、トーン
●ブリッジ:ライトニング・バー・ラップアラウンド
●ペグ:クルーソン・シングル・ラインwithホワイト・ボタンズ
【参考価格】
606,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp
ギター・マガジン2024年10月号
表紙/FEATURED GUITARISTS 松本孝弘(Tak Matsumoto)
総力特集:黙ってソロを弾いてくれ! -王道から紐解くギター・ソロ構築論-
2024年9月13日(金)発売