ギブソン・カスタムのマーフィー・ラボ(Murphy Lab)が製作したギターを菰口雄矢が試奏する本企画。このページでは1942 Banner J-45 Vintage Sunburst/Light Agedを紹介。
【PR】 取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:星野俊 協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン
Presented by ギブソン・ブランズ・ジャパン
※本記事は、ギター・マガジン2024年10月号に掲載した『ギブソン・カスタム プロが絶賛する“マーフィー・ラボ”の真価』の一部を抜粋し、再編集を施したものです。
1942 Banner J-45
Vintage Sunburst Light Aged
Serial Number:22883057
80年以上にわたり愛される名器
“ワークホース”の愛称でも知られ、数々のレジェンダリーなミュージシャンにも愛された名器J-45。1942年にJ-35の後継機種として誕生。型番は当時の定価45ドルに由来する。その当時の仕様をリイシューしたのが、このモデルである。ヘッドに入るスクリプト&バナー・ロゴも印象的だ。
トップはサーマリー・エイジドのレッド(アディロンダック)・スプルース。ニカワで接着されたスキャロップドXブレイシングも特徴で繊細な鳴りが生み出される。サイド&バックには、良質なマホガニー単板が使われている。
Komoguchi’s Impression
40年代ビンテージの音色が
新品として手に入るのが心強い!
以前にビンテージのJ-45を弾いたことがあるのですが、驚くほどにフィーリングが近いです。ネックはかなり太いのですが、それでも軽く弾くだけで上から下までパリンと綺麗に音が出てくれるので、とにかく力まず楽に弾くことができます。
ダイナミクスの幅もあるので強弱をつけてグルーヴを作れますね。……というか本当にビンテージっぽいです(笑)。現行品では特に6〜5弦の巻き弦の立ち上がりが遅く感じることがあるのですが、これは全部の弦のスピード感がビンテージに似てよく揃っています。良い塩梅でローがカットされて中域が強調されているので、“やっぱりギブソンのアコギってこうだよね”という模範のような音がしますね。ローがスッキリしてる分、アンサンブルでの馴染みも良さそうです。ほかの楽器が入ってきても、ギブソンのアコギは常にギターのおいしい位置にいると感じるんですよね。
それに、40年代ビンテージのアコギで、まったくメインテナンスをしないで使えるものはないので、こうした新品を手にすることができるのはプロ・ミュージシャンとしても凄く心強いです。
Gibson Custom
1942 Banner J-45
Vintage Sunburst Light Aged
【スペック】
●ボディ:サーマリー・エイジド・レッド・スプルース(トップ)、マホガニー(バック&サイド)
●ネック:マホガニー
●指板:ローズウッド
●フレット:19
●スケール:628.65mm
●ブリッジ:レクタングル/オープン・スロット
●サドル:ボーン
●ピックガード:ティア・ドロップ
●ペグ:ストラップ・オープン・バックwithクリーム・ボタン
【参考価格】
813,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp
ギター・マガジン2024年10月号
表紙/FEATURED GUITARISTS 松本孝弘(Tak Matsumoto)
総力特集:黙ってソロを弾いてくれ! -王道から紐解くギター・ソロ構築論-
2024年9月13日(金)発売