スティーヴ・アルビニ愛用の“IVP”にインスパイアされたドライブ・ペダル“Surveyor”、Electronic Audio Experimentsより登場 スティーヴ・アルビニ愛用の“IVP”にインスパイアされたドライブ・ペダル“Surveyor”、Electronic Audio Experimentsより登場

スティーヴ・アルビニ愛用の“IVP”にインスパイアされたドライブ・ペダル“Surveyor”、Electronic Audio Experimentsより登場

米国ボストンに拠点を構える、電工技士のジョン・スナイダーによるペダル・メーカーのElectronic Audio Experimentsより、プリアンプとしても使用できるドライブ・ペダル“Surveyor”が登場した。

Surveyorは、自身のバンドならびにニルヴァーナなどのプロデュースやスタジオ・ワークで知られるスティーヴ・アルビニが使用していたことで知られるカルトクラシックなラック型プリアンプ、Instrument Voicing Preamp(IVP)をコンパクト・ペダルとして再構築したドライブ・ペダルだ。

破壊的サウンドだけでない多種多様なトーン

Surveyorの特徴はトランスを用いたユニークな歪み回路と、その直前に配されたEQ。歪む帯域をコントロールすることで、鋭利で金属的なドライブや、低域が完全に飽和したファズサウンドをアウトプット。ギター、ベース、シンセなど楽器やジャンルの垣根を超え、多種多様なテクスチャーやトーンを生み出せる。

また、ゲインを抑えればより落ち着いたプリアンプとしても使用可能。キャビネット・シミュレーターとの組み合わせや、ミキサーへ直接接続して使うことができる。

IVPから”Tube Voice”とEQのエッセンスを抽出

2つのインプットを持ったフル機能のプリアンプであったIVPから、”Tube Voice”ドライブサーキットとBaxandall EQを抽出して再現したSurveyor。

ディスクリートのトランジスタと帯域幅の狭い小型のトランスを使用したTube Voiceサーキットは、低ゲイン時は落ち着いたサウンド、ゲインを上げるとより攻撃的でファジーなサウンドを生み出す。

ベース/トレブルで歪む帯域は、Tube Voiceサーキットの前に配置されたBaxandall EQによってコントロール可能だ。ハイをブーストするとトレブル成分だけでなくミッドレンジやプレゼンスも強調され、ローをブーストすると重厚感が増し、音楽的にドライブしていく。

トップ・パネル上のコントロール系は、以下の構成となっている。

  • (1) LEVEL: 全体の音量調整。後段のペダルをドライブさせる、さらにはラインレベルで出力するのに十分な音量にも設定が可能。
  • (2) GAIN: すべての帯域に均一にかかるサチュレーション/オーバードライブ量を調整。ベースおよびトレブルの設定と強く関係する。
  • (3) BASS: クリッピングよりも前に配置されたローシェルフのブースト/カットをコントロールする(+/-12dB @100Hz)。
  • (4) TREBLE: クリッピングよりも前に配置されたハイシェルフのブースト/カットをコントロールする(+/-12dB @3kHz)。
  • (5) HI/LOW Switch: ゲイン・コントロールのレンジを設定する。LOポジションの場合は+0dB、HIポジションの場合は+14dB。

Electronic Audio Experiments
Surveyor

【スペック】

●リレースイッチング、トゥルーバイパス
●入力インピーダンス@1kHz:1MΩ
●出力インピーダンス@1kHz:<1kΩ
●電源:9V DC、 2.1 mmセンターマイナス
●消費電流:70mA(レギュレート、アイソレートされたパワーサプライ推奨。電池駆動非対応)

【希望小売価格】
41,400円(税別)

【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/