【会員限定】『TIME TO FUZZ』で有馬和樹(おとぎ話)が使用したライブ機材 【会員限定】『TIME TO FUZZ』で有馬和樹(おとぎ話)が使用したライブ機材

【会員限定】『TIME TO FUZZ』で有馬和樹(おとぎ話)が使用したライブ機材

2024年11月29日(金)に新代田FEVERで開催されたギター・マガジン主催のライブ・イベント、『TIME TO FUZZ』。記念すべき第1回目は、THE BOHEMIANSとおとぎ話の2マン・ライブとなった。本公演で、おとぎ話の有馬和樹(vo,g)が使用した機材を解説しよう。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹

Arima’s Guitar

1965 Guild
Starfire Ⅲ

1965 Guild / Starfire Ⅲ(前面)
1965 Guild / Starfire Ⅲ(背面)

10年以上弾き続けるメイン・ギター

有馬のメイン・ギターは、2013年に石田長生から譲り受けたギルドの65年製Strafire Ⅲ。この日のライブも本器のみを使用していた。2023年末にL’s TRUSTにて大規模な修理が行なわれ、トラスロッドを仕込み直したことでプレイアビリティが復活。演奏性もサウンドも格段に良くなったと語る。普段、ピックアップ・ポジションはリアを選択。弦はD’AddarioのRegular Light(.010〜.046)。

Arima’s Amplifiers

・Fender / ’65 Super Reverb(Left)
・Music Man / 210 Sixty-Five(Right)

アンプ

スピーカー合計6発の爆音セット

ライブでは、フェンダーの’65 Super Reverb(左)とMusic Manの210 Sixty-Five(右)を同時に鳴らしている。どちらもクリーン・サウンドにセッティング。

Fender / '65 Super Reverb

’65 Super ReverbはVIBRATOチャンネルの1にインプットし、BRIGHTスイッチはオフ。各ノブは、VOLUMEが3、TREBLEが4手前、MIDDLEが5、BASSが6、REVERBが3にセッティングされていた。

Music Man / 210 Sixty-Five

210 Sixty-Fiveは右側のチャンネルのINPUT 1を使用し、DEEPスイッチをオン。各ノブは、VOLUMEが2、TREBLEが3、MIDDLEが6、BASSが6、REVERBが2、MASTERが10にセッティングされていた。

Arima’s Pedalboards

ペダルボード

あああ

【Pedal List】
①BOSS / TU-3(チューナー)
②BOSS / TB-2W(ファズ)
③Demeter Amplification / Tremulator(トレモロ)
④MXR / Micro Amp(ブースター)
⑤J. Rockett Audio Designs / Archer Ikon(オーバードライブ)
⑥J. Rockett Audio Designs / Jeff Archer(オーバードライブ)
⑦Death By Audio / APOCALYPSE(ファズ)
⑧Death By Audio / FUZZ WAR(ファズ)
⑨MXR / Carbon Copy(ディレイ)
⑩BOSS / RV-5(リバーブ)
⑪VITAL AUDIO / POWER CARRIER VA-08 Mk-Ⅱ(パワーサプライ)
⑫VITAL AUDIO / POWER CARRIER VA-08 Mk-Ⅱ(パワーサプライ)

最近アップデートされた有馬のボード。ギターからの接続順は①〜⑩の番号どおり。⑩RV-5の2つのアウトから2台のアンプに接続。

メインのオーバードライブは⑥Jeff Archerで、『HELL』のレコーディングはほとんど本機で基本のクランチ・サウンドを作ったとのこと。

新導入された②TB-2Wは、おとぎ話のファンから譲り受けたもの。手にした当初は接続順などを色々試したが、しっくりこなかったという。しかし、歪みセクションの先頭に置いたことで使い方がわかり、「光の涙」などのバッキングで使用。有馬は“乱暴なんだけど、乱暴すぎないのが優秀。歌のバッキングでもちょうどいいところで抑えられていて、重宝しています”とコメント。

④Micro Ampと⑤Archer Ikonはブースターとして使用。②TB-2Wと④Micro Ampを一緒に踏むと音がきれいに大きくなり、②TB-2Wと⑤Archer Ikonを一緒に踏むとファズの癖を取ってくれるという。

⑦APOCALYPSEと⑧FUZZ WARは爆音用で、この2台は気分で使い分けている。もともと⑧FUZZ WARは「COSMOS」のラストでしかオンにしていなかったが、最近はほかのペダルと組み合わせた時の使い方がわかってきたとのこと。

⑨Carbon Copyは「COSMOS」のアルペジオなどで薄くかけている。⑩RV-5はSPRINGモード、すべてのノブを12時付近にセッティングし、ほとんどの楽曲で常時オン。

TIME TO FUZZ

THE BOHEMIANS

【Setlist】
01. bohemian boy
02. Jagger/Richards
03. the earnest
04. マシンガン
05. 黄昏のマジックメロディー
06. the fanfare
07. 明るい村
08. THE LENS
09. the reasons
10. male bee, on a sunny day. well well well well!
11. GIRLS(ボーイズ)
12. THE ROBELETS

おとぎ話

【Setlist】
01. 恋は水色
02. ネオンBOYS
03. 美
04. I♡PIG
05. きゅーと研究会
06. DEAR
07. 繊細
08. です愛
09. Boys don’t cry
10. 正義の味方
11. 光の涙
12. COSMOS

-Encore-
13. SMILE(with 平田ぱんだ、ビートりょう、ギタマガ小林)