北スペインのペダルブランドFinding That Toneのローゲイン・オーバードライブ・ペダル“BBLUES ONE”の試奏動画が、Guitar Shop Hoochie’sのYouTubeチャンネルで公開されている。
BBLUES ONEは、ジョン・メイヤーのアルバム『Continuum』からインスピレーションを受けて作られたローゲイン・オーバードライブ・ペダル。完全ハンドメイドで制作される、BluesBreakerの回路を再設計したペダルのサウンドを、動画でチェックしよう。
Finding That ToneのBBlues Oneとは
BBlues Oneは、クラシックなマーシャルのBluesBreaker回路をベースに、トーンシェイピング用のコントロールを追加し、ノイズフィルター、より多くのボリューム、ソフトスイッチング、トゥルーバイパスなどの技術的な改良を加えたオーバードライブ・ペダルだ。
動画でも解説されているように、オリジナルのBluesBreakerペダルにあった「GAIN」「TONE」「VOLUME」のコントロールに加えて、「PRESENCE」のコントロールと3つのミニ・スイッチ(BRIGHT、SMOOTH、DEEP)が追加されている。
BBlues Oneの各部詳細
BBlues Oneの最初のバージョンは、当時非常に高価で、正式なリイシューがなかったBluesBreakerの回路を忠実に再現することを目指していたが、現行バージョンの回路は完全な再設計が行なわれている。新たに再設計されたポイントは以下の通り。
■ノイズ・フィルターとトゥルー・バイパス
ノイズフィルターを改良し、トゥルーバイパスソフトスイッチングシステムを追加。
■電圧入力
BBlues Oneは9Vまたは18VDCで接続できる。微妙な違いではあるが、18VDCで動作させることにより、ヘッドルームがさらに広がる。
■Volume Control
BBlues Oneは、ブースターとしても機能する十分な音量を提供する新しいVOLUMEシステムを搭載している。12時にすると、アンプや他のペダルをブーストするためのヘッドルームが追加され、ユニットのベース・ボリュームを得ることができる。
■Presence Knob
この新しいコントロールは高域を強調し、ネイティブのTONEノブと3つのトグルスイッチでEQを微調整できる。PRESENCEが0%の状態で、BluesBreaker純正のサウンドに設定される。
■BRIGHT Switch
以前はEARLY/LATERと呼ばれていたが、現在はBRIGHTと表示されている。
EARLY(下): 90年代初期のBluesBreaker mk1ユニットをエミュレートし、ブライトネスとゲインを抑えて、よりスウィートでアグレッシブでないトーンを実現。メイヤースタイルのクリーントーンに最適。
LATER(上): 90年代中期の改造を反映し、パンチとゲインを増した、よりブライトでアグレッシブなトーンを実現。
■SMOOTH Switch
この新しいスイッチは、信号のクリッピングを調整し、高域を和らげた丸みのあるウェーブを実現する。
Off(下): 純正BluesBreakerサウンド。
On(上): 中音域が強調され、よりベルベットのようなトーン。
■DEEP Switch
フィードバック・フィルターを変更して低域を増加させ、アンプをより大きく深いサウンドにする。
Off(下): 純正BluesBreakerサウンド。
On(上): トーンに深みを加える。
日本からでもカスタム・カラーのペダルを特注できる
Finding That Toneが制作するペダル、BBlues OneとÁMBARは、筐体カラーおよびノブ、トップ・プレートのカラーを変更するカスタム・オーダーが可能となっている。
日本からでも、代理店経由でのオーダーに対応してくれるので、安心して注文できそうだ。なお、ハンドメイドのため納期は一定ではないとのこと。
オーダー方法については、Guitar Shop Hoochie’sの動画や国内代理店であるQuanta Internationalの情報を参照してほしい。