調和と狂気のボーダーラインへ。微細な不協和音を操るEAE製のピッチシフター“Mirror House”が国内発売 調和と狂気のボーダーラインへ。微細な不協和音を操るEAE製のピッチシフター“Mirror House”が国内発売

調和と狂気のボーダーラインへ。微細な不協和音を操るEAE製のピッチシフター“Mirror House”が国内発売

米国ボストンに拠点を置くペダル・メーカーのElectronic Audio Experiments(EAE)は、「違和感やズレを生み出すためのデバイス」であるというユニークなピッチシフター“Mirror House”を日本国内でリリースした。

Electronic Audio Experiments(EAE)/Mirror House

Mirror Houseの概要

アメリカのオルタナティブ・ロックバンド“Pile”とのコラボレーションで制作されたこのペダルは、入力された信号に、ユニゾンを中心とし正反対へ等しくシフトさせた2ボイスのピッチシフトを生成し、「鏡の迷宮(ミラーハウス)」のような特異な雰囲気を作り出す。

一般的なピッチシフターのイメージ通りのきらびやかに漂う音のシャワーももちろん再現可能。だが、だが、わずかにズレて逸脱した設定を行なうことで、“Mirror House”は真価を発揮する。

奇妙なデチューン、並列でのハーモニー、幻惑するような微分音のクラスター、そして醜くも美しい不協和音まで自在に操ることができるのだ。

特異な3つのモード

Electronic Audio Experiments(EAE)/Mirror House

“Mirror House”には、中央の「MODE」スイッチで切り替え可能な3つのモードがあり、設定によっては他のペダルにはない特異なサウンドをアウトプットする。

・Shift(スイッチ上)
「Amount」ノブで-1から+1オクターブの範囲でピッチシフト量を設定。半音単位のステップ変化のため、目的のピッチを的確に狙うのに適したモード。一般的な西洋の音楽理論では使われることの少ないトライトーン、並行和音、完全4度といった和音にもアクセス可能。

・Detune(スイッチ下)
「Amount」ノブで各ボイスを最大で半音アップ/ダウンの範囲でピッチシフトさせる。微分音やデチューン的なピッチのズレ、さらにプッシュすれば美しく崩壊する不協和音へ広がっていく。

・Flutter(スイッチ中央)
Detuneモード同様、「Amount」ノブで各ボイスを半音アップ/ダウンの範囲でピッチシフトさせ、更に「Animate」ノブでランダムLFOを適用。自己変調によって生まれるオーガニックかつ調子外れな波形は、コーラスやランダムビブラート的なサウンドに最適だ。

Electronic Audio Experiments
Mirror House

【スペック】

●121 x 66 x 40mm, 400g
●リレースイッチング、トゥルーバイパス
●入力インピーダンス@1kHz:500kΩ
●出力インピーダンス@1kHz:<1kΩ
●電源:9V DC、 2.1 mmセンターマイナス
●消費電流:95mA(レギュレート、アイソレートされたパワーサプライを推奨。電池駆動はできません)

【希望小売価格】
45,540円(税込)

【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/