Old Blood Noise Endeavorsより、ステレオでの並列ルーティングを可能にするパラレル・ブレンダー“Signal Blender Stereo”が登場 Old Blood Noise Endeavorsより、ステレオでの並列ルーティングを可能にするパラレル・ブレンダー“Signal Blender Stereo”が登場

Old Blood Noise Endeavorsより、ステレオでの並列ルーティングを可能にするパラレル・ブレンダー“Signal Blender Stereo”が登場

Old Blood Noise Endeavorsより、“Signal Blender”の後継機種となるブレンダーの新製品として“Signal Blender Stereo”が登場した。

日本国内への出荷は、2025年7月14日(月)よりアンブレラカンパニーによって開始されている。

Old Blood Noise Endeavors/Signal Blender Stereo
側面(端子側)
側面(ロゴ側)

Signal Blender Stereoは、エフェクトのシグナルに並列のルーティングを導入することで、新たなサウンドの可能性を追求できるブレンダーだ。

機能はシンプルだが、セットアップに応じて様々な使用方法を見出すことができる。

またSignal Blendeのアップデート・バージョンである本機は、ステレオ・オペレーションに完全に対応しており、入出力やA/Bのエフェクト・ループも、すべてTRSステレオでの使用が可能となっている。

加えて、高品質なエフェクトで知られる29 Pedalsとのコラボレーションによる設計により、音質や位相レスポンス、MIDI対応など、あらゆる面が改善かつ強化されている。

Signal Blender Stereoによるシグナル・ルーティングと用途について

エフェクト・チェーンに並列(パラレル)での接続を導入することは、サウンドに多様な可能性を提供する手法の1つだ。

スタンダードな直列での接続では、あるエフェクトがほかのエフェクトに強く影響されるが、本機を使った並列ルーティングでは、互いのエフェクトが影響を与えず、また受けず、ピュアなキャラクターを保ったままブレンドされるのが大きな利点となる。

例えば歪みエフェクトを並列でブレンドすれば、互いのドライブ・キャラクターを活かしたまま、新たなサウンドをクリエイトすることができる。

また空間系エフェクトでは解像度を高く保つことができるので、エフェクトを重ねてレイヤリングし、風景を展開していくようなアンビエントなサウンド作りも可能となる。

さらに本機は、並列エフェクト・ブレンダーとしてだけでなく、3 to 1ミキサー、1 to 3スプリッター、アクティブAB/Y、クリーン・ミックス、レベル・セッターなど、あらゆるシチュエーションに応じた多用途な使用が可能。

加えてクレバーなフットスイッチは、踏み方でラッチングとモーメンタリー動作を切り替えることができる。

Signal Blender Stereoのコントロール

本機の各コントロールの役割は次のとおり。

Signal Blender Stereoのコントロール

① CLN:クリーン・ブレンドの音量を設定する。
② B:Bチャンネルの音量を設定する。
③ A:Aチャンネルの音量を設定する。
④ Phase:AまたはBチャンネルのフェイズ(位相)をリターン時に反転する。接続するエフェクトによってフェイズ反転することでサウンドが改善する場合がある。
⑤ Trails:AまたはBチャンネルにトレイルを有効にする。ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトが、オフ時に自然にフェードアウトするようになる。
⑥ フット・スイッチ:対応するチャンネルのオン/オフを切り替える。

Signal Blender Stereoのおもなスペック

本機のおもなスペックは次のとおり。

  • TRSステレオ入力/出力、TRSステレオ・エフェクト・ループx2
  • モノ-ステレオへのスプリットも可能
  • 一般的なTSケーブルでモノラル・オペレーションが可能
  • Loop A、Loop B、Cleanを独立して制御できるボリューム・ノブとフット・スイッチ
  • Loop A、Loop Bのトレイル・オン/オフ。空間系エフェクトを自然にフェードアウトさせる。
  • Loop A、Loop Bのリターン時に位相を反転するPhaseスイッチ
  • オン/オフのフット・スイッチ、Phaseのオン/オフはMIDIで制御可能
  • 全てのスイッチがオフ時、ペダルは自動的にトゥルー・バイパスになる。
  • ソフトタッチのスイッチング。フット・スイッチはラッチ/モーメンタリーを踏み方で切り替える。
  • 9Vセンター・マイナス、500mA以上で動作。電池は使用不可。

Signal Blender Stereoの紹介動画

アンブレラカンパニーのSignal Blender Stereo公式ページでは、本製品を解説する次の3つの動画が紹介されている。

1本目はOld Blood Noise Endeavors自身のチャンネルで公開されているもので、日本語字幕付き。

2本目はギターによるデモ演奏が入った動画だ。

3本目はハープによるデモ演奏だが、料理番組的な演出も入ったユニークな内容になっている。

以上がSignal Blender Stereoのおもな特徴だが、自身のペダルボードに本機を組み込むことで、思いもよらなかった新たなサウンドを見つけることができるのではないだろうか。

Old Blood Noise Endeavors /Signal Blender Stereo

Old Blood Noise Endeavors
Signal Blender Stereo

【価格】
54,450円(税込)

【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/