HOTONE / AMPERO Ⅱ STAGE〜ギタリスト要注目のアンプ・シミュレーター11選 HOTONE / AMPERO Ⅱ STAGE〜ギタリスト要注目のアンプ・シミュレーター11選

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HOTONE / AMPERO Ⅱ STAGE〜ギタリスト要注目のアンプ・シミュレーター11選

今や多くのギタリストたちが愛用するようになったアンプ・シミュレーター。このページでは、HOTONEのAMPERO Ⅱ STAGEを、ギタリストの小川翔による試奏レビューとともに紹介する。

文=鈴木誠 製品撮影=星野俊
*本記事は、ギター・マガジン2025年9月号の特集記事『自宅からステージまで1台で完結! アンプ・シミュレーターのススメ』の一部を抜粋し、再構成したものです。

HOTONE
AMPERO Ⅱ STAGE

充実のキャプチャー機能を備えるエフェクト・プロセッサー

HOTONE/AMPERO II STAGE
入出力端子

ここがポイント!

  • 5インチのカラー・ダイナミック・タッチ・スクリーンで操作。
  • 実機アンプやエフェクターのサウンドをキャプチャーできるTone Catch機能やSound Clone機能。
  • 87種類のアンプ・モデルと68種類のキャビネット・モデルを使用可能。
  • 100種類以上のペダル・モデリングと、 60種類以上のHOTONEオリジナル・エフェクトを搭載。

中国・湖南省で2012年に設立されたHOTONEは、“小型・革新・高音質”をテーマにギター/ベース用エフェクターやアンプ、音響機材の企画製造を行なうメーカー。Ampero Ⅱシリーズはその代表製品の第2世代となる、アンプ・モデラー搭載のエフェクト・プロセッサーだ。中でもこの“Stage”は最上級機種であり、ステージ使用を想定して8つのフット・スイッチを搭載しているのがポイント。

フット・スイッチの動作モードには“PATCH”と“STOMP”があり、プリセットされたパッチを切り換えていくスタイルと、エフェクターを個別にオン/オフするような操作性のどちらにも対応する。

エフェクトの配置や各種設定などのおもな操作は5インチのタッチ式ディスプレイから行なう。シグナル・チェインはシリーズおよびパラレル接続に対応する柔軟さを持ち、最大12個のエフェクト・モジュールが同時に動作する。

“Tone Catch”機能では、お気に入りのアンプやエフェクターのサウンドを、Ampero Ⅱ Stageを使って直接キャプチャーすることが可能。アンプ、キャビネット、歪みペダル、ブースターの単体や組み合わせをキャプチャーして、内蔵サウンドとして使える。

また、さらに進化した“Sound Clone”機能にもファームウェア・アップデートで対応。これはコンピューターとオーディオ・インターフェースを使って実機のサウンドをキャプチャーする機能で、作成したデータはTone Catchと同じくHOTONEのコミュニティを通じて世界中のユーザーと共有できる。加えて、オープンソースで無料配布されているソフトウェア“Neural Amp Modelar”が扱うNAMファイルもインポート可能だ。

ステージのみならず、練習のパートナーとしての機能も充実。ステレオ対応のフレーズ・ルーパーを搭載し、アンドゥ/リドゥ、半速再生、逆再生などに対応。100種類のドラム・パターンも内蔵するなど、手頃な価格で“全部入り”が魅力の1台だ。

OGAWA’s IMPRESSION

最新デジタル系機材の入門として
かなり魅力的な選択肢になりそうです。

小川翔
小川翔

このモデルは実売10万円前後と比較的リーズナブルですが、タッチパネルやキャプチャーなど、トレンドの機能をほぼカバーしています。

まさに、この機材ジャンルに必要な機能を備えた“全部入り”系のフロア型モデラーという雰囲気がありますね。しっかりタッチパネル搭載ですし、画面やパネルを見れば使い方がわかるような取っつきやすさがあるので、いきなり触っても音を作り込んでいけそうです。フット・スイッチがカラフルに光ったりするデザインもなかなか良い感じです。

選べるサウンドの種類も多いですね。

アンプが87種類、キャビが68種類、エフェクターも160以上と記載されていますね。アンプは歪みの量に応じてカテゴリ分けされているぐらい、物凄く豊富です。フェンダー系だけでもツイード期から“銀パネ”まで時代の流れがひととおり揃ってますし、マーシャルもJTMからスーパー・リード、JCM800などなど……。ほかにもMatchless、Hiwatt、VOX、マニアックなところではDr.Zのサウンドもある。どんなサウンドがあるのか試しているうちに、1週間ぐらい経ってしまいそうなボリュームがあります(笑)。

ペダルも種類が豊富です。キャビネットも物凄い数がありますね。そこまで機材に詳しくない人でも、いろんな音を出してみて経験値を積むことができると思います。説明書に書かれているそれぞれのサウンドの説明も面白いですしね。

アンプについては“このアンプは誰々が使ったことで知られる”などと書かれていて、初心者でもギター機材の王道や定番的なところを勉強できます。

音のクオリティや使いやすさはどうでしょうか?

一旦プリセットではなく、空っぽの音色を作って純粋な音を聴いてみます。……おっと、ちょっと音が硬いなと思ったらシグナル・チェインにキャビネットを設定し忘れていました。ここは、選んだアンプと同じ名前のキャビを選ぶのがそのアンプの個性を知るコツですね。

とにかく音色が豊富なので、コスパ高く楽しめる印象です。ちゃんと音色ごとのキャラクターが出ていますね。

ギターを弾くとインプット・ゲインが本体パネル上にLEDライトのバーで表示されるので、それを見て適正レベルに調整してあげるとさらに良い感じになります。

マイクも定番のSM57とか、いわゆる“クジラ”のMD421とか、種類がたくさんあります。さすがにマイクの話は初心者の人には難しいかもしれませんけど、僕には面白いです。マイク2本のミックス設定もありますね。めちゃマニアックです。

Ampero Ⅱシリーズにはもっと小さいモデル(Ampero Ⅱ Stompなど)もありますけど、このStageでも持ち歩きにはそこまで苦労しませんよね。ポケットが大きめのギグバッグならなんとか収まるんじゃないでしょうか。

どんな人に向きそうですか?

なにしろ“全部入り”にしては価格が手頃なので、これからギター機材のことを色々覚えたい人が挑戦してみるのに良さそうです。ただ、キャビネットやマイクの部分なんかは、ある程度の機材の知識があるとより楽しめますね。

買ってすぐに使える良さが感じられますし、何よりこの価格でタッチパネル操作ができるのは凄いと思います。もっと高価なオール・イン・ワンのアンプ・モデラーに憧れても、いきなり20~30万円を出すのは厳しいと感じる人も多いはずなので、強い味方かもしれません。

あと、オーディオ・インターフェースの機能もあるんですよね。機種名は“ステージ”ですけど、楽曲制作や練習にも全然活躍してくれそうです。エフェクト・ループもあるし、ボーカル・エフェクトも入ってる。入出力も色々あるので、マイクとギターをそれぞれつないで別々に出すこともできるんですよね。

Tone CatchやSound Cloneというキャプチャー機能も、Kemperに代表される“プロファイル”ですよね。

こういう最新のハイエンド機材でやりたい感じのことがひと通りできて、価格が手頃というのがAmpero Ⅱ Stageの最大の魅力かもしれません。こういうデジタル系機材に入門したい人がまず買ってみるには、かなり魅力的な選択肢になりそうです。

HOTONE
AMPERO II STAGE

【スペック】
●アンプ・モデル:87種類
●キャビネット・モデル:68種類
●エフェクト:160種類以上
●プリセット:300(100バンク×3パッチ)
●外形寸法:301(W)×180(D)×58(H)mm
●重量:1895g
●独自機能:Tone Catch、Sound Clone

【価格】
オープン・プライス (参考価格:102,300円前後)

【問い合わせ】
オールアクセスインターナショナル http://allaccess.co.jp

HOTONE/AMPERO II STAGE

このモデルもチェック!

HOTONE
AMPERO Ⅱ

機能面や入出力端子など、Ampero Ⅱ Stageと共通の基本仕様を持ちながら、フット・スイッチの数とBluetooth機能を省略。代わりにエクスプレッション・ペダルを内蔵し、ボリューム・ペダルと機能を切り替えながら使用できる。

MIDI端子もミニ・プラグからフルサイズになり側面に搭載された。

本体重量は200g軽い約1.7kgとなり、こちらもギグバッグのポケットに収まるサイズとしている。エクスプレッション・ペダルの使用頻度が高い人には本機もオススメだ。

HOTONE
AMPERO Ⅱ

【価格】
オープン・プライス (参考価格:96,800円前後)

【問い合わせ】
オールアクセスインターナショナル http://allaccess.co.jp

HOTONE/AMPERO II
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