歴史的ヒットソングのコード進行の秘密を解説 ギター・マガジンの人気記事を1冊に!
ムック『ギター・マガジン集中講座 名手が魅せるコード進行のマジック』が、リットーミュージックより2025年8月18日(月)に発売された。

作曲をする人にとって音楽理論はとても役立つものだが、実際の歴史的なヒット・ソングには理論だけでは導き出せない不思議なコード進行が含まれていることが多い。本書はそうしたマジカルなコード進行をテーマに、著者の安東滋氏が『ギター・マガジン』のために執筆してきた7つの記事を1冊にまとめたものだ。
ここで取り上げられているアーティストは、スティーヴィー・ワンダー、サザンオールスターズ、オアシス、ユーミン、マイケル・ジャクソン、スティーリー・ダンの6組。いずれも一癖あるコード進行を使いこなし、数々のヒット曲を世に送り出してきた名手たちだ。
加えて“歌伴の大名人”として知られるギタリスト=デヴィッド・T.ウォーカーのコード・プレイの妙技を解説した記事も掲載されている。
また本書はギタリスト向けに書かれているため、ギターのコード・フォームを示す図がふんだんに使われているのだが、これは実際の曲で鳴っているギターの音をコピーしたものではなく、ほかの楽器も含んだ複雑なアンサンブルをギター1本で体感できるよう“モデリング”したものとなっている。
この工夫を凝らしたフォーム図により、読者はその曲をギター1本で奏でながら、コード進行の妙味を味わうことができる。
音楽理論が苦手な人でも、この図にただ従ってギターを弾くだけで、新たなコード進行やコード・フォームを身につけることができるだろう。
ギターで作曲をしている人や、手持ちのコード進行を増やしたい人、“名曲がなぜ名曲となり得たか?”をコード進行の観点から分析したい人などに特にオススメしたい1冊だ。
『ギター・マガジン集中講座 名手が魅せるコード進行のマジック』の内容
CONTENTS
◎スティーヴィー・ワンダーから学ぶコード進行の極意
◎サザンオールスターズに学ぶ名曲コード進行のG★SPOT!
◎オアシスから学ぶコード進行構築法
◎ユーミンに学ぶポップ&スマートなコード進行 8のレシピ
◎マイケル・ジャクソンに学ぶポップ&ダンサブルなコード進行術
◎スティーリー・ダン『Aja』に学ぶヒネリを利かせた変則コード進行
特別掲載
◎デヴィッド・T.ウォーカーに学ぶ“歌う”オブリ&バッキング・スタイル
Column
■メジャー keyのダイアトニック・コード一覧
■マイナー keyのダイアトニック・コード群
■マイナー keyの基本ダイアトニック・コード一覧
■ “ノンダイアトニック・コード”の基本パーツ〜セカンダリー・ドミナントとモーダル・インターチェンジ〜







著者プロフィール
安東 滋(あんどう しげる)
日本のテキサス、ディープ千葉在住(笑)。ブルース系はもとよりヘヴィ系まで、雑多な音楽嗜好を持つアナログ派ギタリスト。反体制、ヘソ曲がり、天の邪鬼が基本キャラクターの愛猫家。
多感なころにホワイト・ブルース系のギタリストに影響を受けてブルースの魅力に取り憑かれる。以来、米国南部のデルタ・スタイルからの北部のアーバン・スタイルまで本物の黒人ブルースを探求し続け、首までどっぷりブルースに浸ることに……これから先、もうブルー・ノートの無い音楽スタイルへの帰還は難しいと思われます(笑)。
ギター・プレイヤー/インストラクターとして活動する一方で、ギター・マガジン誌をはじめとする音楽専門誌でギター奏法系の記事を多数担当。ブルース&ルーツ関連の書物では、教則DVD『ブルース・ギターの常套句200』、『ジャズ・ブルース・ギターの常套句』、教則本『39歳からの本格ブルース・ギター』、『ギター・マガジン講義録 ブルースの逆襲』(共著)、『ギター・マガジン特選講義録 リズム ブルース進行 ファンク セッション』、『ロック・ギタリストのためのアメリカン・ルーツ・ギター集中講座〈イチからはじめるブルース/ジャズ/ロカビリー/カントリー〉』(共著)、他がある。

『ギター・マガジン集中講座 名手が魅せるコード進行のマジック』
安東 滋(著)
| 品種 | ムック |
|---|---|
| 仕様 | A4変形判 / 104ページ |
| 発売日 | 2025.08.18 |
| ISBN | 9784845643110 |