第12回:オート・ワウってどんなエフェクター?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第12回:オート・ワウってどんなエフェクター?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第12回:オート・ワウってどんなエフェクター?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第12回:オート・ワウってどんなエフェクター?

オート・ワウは、その名のとおり自動的にワウのサウンドを付加してくれるエフェクトとなります。ワウ・ペダルというと足の動きに合わせて音が変化するのですが、“それを自動的にやってしまう!”というのがオート・ワウです。

製品にもよりますが、オート・ワウはパラメーターでワウ・ペダルを踏む動作の周期(テンポ)や、エフェクトの始まりをつま先側から踏む感じにするのか、それとも逆側にするのかなどを設定可能です。中には楽器のピッキングの強さによって、ワウのかかり方が自動的に変化するものもあります。

“なるほど、わざわざ踏まなくていいならオート・ワウにしよう!”と思った方、ちょっとお待ち下さいませ! 実際に使っていただくとわかるのですが、オート・ワウは決してワウを踏むのが面倒だからという考え方で使うものではなく、ワウとはまた少し違ったテイストのサウンドにしたい、オート・ワウ独特のサウンドを活かした音作りがしたいという、比較的クリエイティブなイメージで選択するものになると考えます。

オート・ワウの特性を理解したうで、ギター・ソロ中にステージの前に出たいだとか、打ち込み系でテンポが固定されているので、事前にそれに合わせたセッティングにしておきたいなどと考えていると、より使いこなせるように思います! マルチ・エフェクターに入っていることも多いので、お持ちの方はぜひ一度使ってみて下さい。

BOSS / AW-3
BOSS / AW-3
Auto Wah Pedal

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。