第74回:ワイヤレスってレイテンシー(遅延)があるんですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第74回:ワイヤレスってレイテンシー(遅延)があるんですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第74回:ワイヤレスってレイテンシー(遅延)があるんですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第74回:ワイヤレスってレイテンシー(遅延)があるんですか?

ワイヤレスは、ケーブルの代わりに電波でトランスミッター(送信機)からレシーバー(受信機)に向けて音を送信する機材です。演奏中、自由に動き回ることができ、ライブではもちろんのこと自宅練習時にもケーブル取り回しのストレスから解放され、かなりの自由度が得られます。

“電波に変換して、電波で飛ばす”と聞くと、“音の伝達にレイテンシー(遅延)が発生するのでは?”と思う方もいるかもしれませんが、まったく気にならないレベルですので、レイテンシーなんてほとんどないととらえてもらってOKです。

きちんと説明しますと、実際に発生するレイテンシーは各ワイヤレス製品のWebサイトや取り扱い説明書に記載があります。2.3ms(0.0023秒)だとか、2.9ms以下(0.0029秒以下)という感じです。これがどれくらいの遅れかというと、アンプから1m離れて演奏した時とほぼ同じです。音の速さは秒速340mですので、1m飛ぶのに0.0029秒かかることになりますが、先ほどお伝えした2.9msとまったく同じですね。

アンプから1m離れようが3m離れようが、それで遅れを感じるという方はいないと思いますので、それと同じ程度の遅れ=まったく気にしなくていい範囲ということです。

Line 6 / Relay G10 & G10S
Line 6 / Relay G10 & G10S

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。