ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第94回:トゥルー・バイパスってどういう意味ですか?
トゥルー・バイパス……“真のバイパスって何!?”と思いますよね。これは機械式スイッチ、あるいはそれに類する機器によるバイパス方式のことです。……余計わかりづらいですかね。
エフェクターをオフにした時、エフェクターは入力した信号をそのまま出力します。この状態のことを“バイパス”と言います。このバイパスのやり方には大きく2種類あり、“バッファード・バイパス”と“トゥルー・バイパス”です。
バッファード・バイパスは、オフにした時にも内部のバッファー回路を通過する方式で、バイパス時にそのバッファー回路によって音色が少し変化する場合があります。これが良いように作用することもあるのですが、たくさん連なるとあまり良い音にならない場合もあり、音の変化がないバイパスが良いなと思う場面が出てきます。
それに対してトゥルー・バイパスは、オン/オフを物理的な接点切り替えで行なっており、オンの時はエフェクター内部の回路に信号を渡し、オフの時はそのままアウトプット・ジャックに向かうよう経路を切り替えます。そのため、余計なパーツを通過せず音が比較的変わりにくいという点がメリットとして挙げられます。
トゥルー・バイパスの中にもフット・スイッチだけで機械的に経路を切り替えるタイプのものや、制御信号を受けて内部の電子パーツ(電子パーツ内の物理的なスイッチ切り替え)で経路を切り替えるものなどいろいろなタイプのものが存在しています。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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