青木征洋／Godspeedによる、ギタリストのためのオーディオ・インターフェースのレビュー。このページではApogeeのJAM-Xを紹介！
解説＆試奏＝青木征洋／Godspeed 撮影＝星野俊
＊本記事は、ギター・マガジ2025年11月号に掲載した「来たれ宅録入門者！ ギタリストのためのオーディオ・インターフェース・マニュアル」の一部を抜粋し、再構成したものです。
Apogee
JAM-X
シンプルな操作性とモバイル性の高さ
旅先に持って行きたい軽量型
AOKI’s IMPRESSION
ギタリスト向けに特化したシンプルなモデル。
JAM-XはDuet 3と同じくApogeeのオーディオ・インターフェースですが、エレキ・ギターやベースを弾くギタリスト向けに特化した非常にシンプルなモデルです。“できることはエレキ・ギターやベースをつないで録音すること、それだけ！”という潔さがあります。
ステレオ・ミニのヘッドフォン・アウトがあるだけで、スピーカーを使いたい場合もこの端子に接続します。アウトプット・ボリュームはなく、接続されたPCやiOSデバイスの側で音量を調整する必要があります。PCやiOSデバイスと接続する端子はMicro USBなので、自身の制作環境にマッチするか確認が必要ですね。
他社のエントリー・モデルとほぼ同価格帯の製品ですが、なんと言ってもシンプルな操作性とモバイル性の高さが売りでしょう。操作する箇所は前面の押し込み可能なノブとゴム・ボタンのみ。これだけでインプット・ゲインの調整やコンプレッサーのプリセット変更、ダイレクト・モニタリングの有効化などに対応できます。
Apogee製品というと、レコーディング・スタジオ、エンジニア、ハイエンド・ユーザー御用達のメーカーというイメージが一昔前はありましたが、15年ほど前からこうしたエントリー・モデルもリリースされて、一般のDTMユーザーの方も手に取りやすくなりましたね。
やはり本製品の一番の強みは本体重量がわずか110g程度で、持ち運びに最適ということ。さらにiPhoneでも動かせるので、例えばJAM-XとiPhoneとアンプ・シミュレーター・アプリとギターさえ持っていれば旅先のホテルなどでも気軽に練習を楽しむことができます。
Apogee
JAM-X
【スペック】
●アナログ入力：ライン入力（TRSフォーン）
●アナログ出力：モニター出力（ミニ・ステレオ）
●ヘッドフォン出力：ミニ・ステレオ
●接続： micro USB
●ビット／サンプリング・レート：最大24ビット／96kHz
●付属品：USB-Cケーブル、USB-Aケーブル
●外形寸法：38.1（W）×101.6（H）×24.1（D）mm
●重量：294g
【動作環境】
●Mac：Mac OS 10.14以降
●Windows：Windows 10以降
●Smartphone：iOS 9以降
【付属DAW／プラグイン】
●DAW： Ableton Live Lite
【価格】
30,800円（税込）
【問い合わせ】
メディア・インテグレーション MI事業部 カスタマーケア TEL：03-3477-1493 https://www.minet.jp
