Antelope Audio/Zen Quadro Synergy Core〜ギタリストに贈るオーディオ・インターフェース13選 Antelope Audio/Zen Quadro Synergy Core〜ギタリストに贈るオーディオ・インターフェース13選

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Antelope Audio/Zen Quadro Synergy Core〜ギタリストに贈るオーディオ・インターフェース13選

青木征洋/Godspeedによる、ギタリストのためのオーディオ・インターフェースのレビュー。このページではステップアップ篇として、さらに多機能で利便性の高いAntelope AudioのZen Quadro Synergy Coreを紹介!

解説&試奏=青木征洋/Godspeed 撮影=星野俊
*本記事は、ギター・マガジ2025年11月号に掲載した「来たれ宅録入門者! ギタリストのためのオーディオ・インターフェース・マニュアル」の一部を抜粋し、再構成したものです。

Antelope Audio
Zen Quadro Synergy Core

最大14in/10outの入出力と豊富なエフェクト
クラス最高峰のコンバーターを搭載

Antelope Audio/Zen Quadro Synergy Core
リア・パネル

AOKI’s IMPRESSION

青木征洋

音が非常にクリアで、色付けのない自然な音に感じました。

Antelope Audioは2005年にブルガリアで設立され、精度の高いオーディオ・クロック製品でその名が知れ渡りました。初めてのオーディオ・インターフェースを発表した時も、そのクオリティの高いクロックがインターナルで使える点で話題になりました。

今回試奏したZen QuadroはAntelope Audioの中ではエントリー・モデルですが、ADAT拡張を含めると最大14in/10outと多めの入出力数のほか、Synergy CoreというAntelope独自のアナログ・ハードウェア・モデリング技術を使ってオン・ボードでレイテンシー・フリーなエフェクト処理が可能です。掛け録りができるのもグッド。

Zen Quadroを購入した時点でEQやコンプ、ギター・アンプ、リバーブなどのDSP/FPGAエフェクトが37種類も付属するのでコスパ的にも嬉しいですね。さらに、Synergy Coreにはサブスクリプション制のNative版もあるため、CPUで使うこともできます。

Hi-Z入力は今回試奏した機種の中だと群を抜いて感度が低いため、最低でも10〜20dBは上げながら使うのがいいと思います。前述のSynergy Coreでマイク・プリアンプをロードすればサウンドのキャラ付けもできます。

ディスクリートのマイクプリは75dBという十分過ぎるほどのゲインを誇ります。音は非常にクリアで、色付け感のない自然な音に感じました。ローが過度にブーミーになったり滲んでぼやけることなく美しくとらえられるのはこの価格帯、このグレードのマイクプリならではであるように思いますね。また、マイク入力もHi-Z入力同様Synergy Coreで味付け可能です。

ボタンとノブ
入力モードの切替やゲイン設定、モニター音量の設定は本体のボタンとノブの操作で完結します。通常はPCのユーティリティ・ソフト側で設定するS/PDIFまで含めた入出力も、本体上面の画面でモニタリング可能。

Antelope Audio
Zen Quadro Synergy Core

【スペック】
●アナログ入力:マイク/ライン入力×2(XLR/TRSフォーン・コンボ)、マイク/ライン/楽器(Hi-Z)入力×2(XLR/TRSフォーン・コンボ)
●アナログ出力:モニター出力×2(TRSフォーン)、ライン出力×2(TRSフォーン)
●デジタル入出力:ADAT入力、S/P DIF入出力
●ヘッドフォン出力:ステレオ・フォーン×2
●接続: USB-C
●ビット/サンプリング・レート:最大24ビット/192kHz
●●付属品:USB-Cケーブル、USB-C to USB-Aアダプター
●外形寸法:210(W)×58(H)×136(D)mm
●重量:900g

【動作環境】
●Mac:Mac OS 10.14以降
●Windows:Windows 10以降

【付属DAW/プラグイン】
●プラグイン:オンボードSynergy Coreエフェクト・コレクション(コンプレッサー、EQ、リミッター、チューナー、マイク・プリアンプ、ノイズゲート、アンプ・シミュレーター、リバーブなど37種類)

【価格】
98,800円(税込)

【問い合わせ】
サウンドハウス TEL:0476-89-1111(成田)/0885-38-1111(徳島)