【動画連動】西田修大が愛用するChase BlissのオーバードライブBrothers AMを、GIZMO MUSICで徹底試奏! 【動画連動】西田修大が愛用するChase BlissのオーバードライブBrothers AMを、GIZMO MUSICで徹底試奏!

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【動画連動】西田修大が愛用するChase BlissのオーバードライブBrothers AMを、GIZMO MUSICで徹底試奏!

Analog.ManとChase Blissがタッグを組み、世界中のペダル・ファンから高い評価を得ているAnalog.ManのKing of Toneをもとに開発されたトランスペアレント・オーバードライブ、Brothers AM。オリジナルに敬意を払いながらもChase Blissらしい拡張性を持たせ、様々なユーザーに向けてアピールできる1台となっている。今回は普段からBrothers AMを愛用する西田修大を試奏者に迎え、東京・吉祥寺にオープンしたGIZMO MUSICの実店舗にて試奏を行なった。

取材・文=小林弘昂 製品解説=編集部 撮影=星野俊

Chase Bliss Brothers AM
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西田修大

Chase Bliss
Brothers AM

Chase Bliss / Brothers AM

King of Toneのサウンドを受け継ぎ
拡張機能を搭載したオーバードライブ

Brothers AMは、Chase BlissとAnalog.Manが5年以上にわたって開発を進めた、2社共同による渾身のオーバードライブ。入手困難なことで知られるAnalog.Manの“King of Tone”のサウンドを受け継ぎつつ、音作りの幅をもたせるためにChase Blissならではの機能面を充実させた1台だ。

Chase Bliss / Brothers AM

King of Toneと同じく、同一のゲインを持つ2ch仕様で、それぞれDIST/OD/BOOSTという3つのモードの切り替えが可能。オリジナルを引き継いだトランスペアレント系の歪みで、ピッキング・ニュアンスへの高いレスポンスも見事に再現されている。

また、Analog.Manの“Beano Boost”からインスパイアされたRangemaster系のトレブル・ブースターもch1の前段に搭載。トレブル・ブースターは2つのモードを採用し、さらに裏蓋を開けたペダル内部にはトリマーが搭載されているため、細かい調整も可能。きらびやかなクランチな歪みから力強くエネルギッシュなトーンまで、幅広いサウンドメイクができる仕様だ。

さらにBYPASSスイッチを押しながらTONEノブを操作することでPRESENCEを調整できるため、高音成分をブーストし、エアリーで抜けの良いサウンドを生み出すことができる。

Chase Bliss / Brothers AM(背面)

背面には、Chase Blissならではのディップ・スイッチを搭載。オリジナルのKing of Toneではアクセスできなかったパラメーターの調整が可能となり、好みに合わせて細かくカスタマイズすることができる。

2つのフット・スイッチの間に搭載されたトグル・スイッチを操作することで、プリセットの保存も可能。MIDIを活用すれば最大122個のセッティングを保存できる。さらにエクスプレッション・ペダルやCVにも対応し、オリジナルに敬意を払いつつも現代のスタイルに適したオーバードライブとなっている。

Chase Bliss
Brothers AM

【スペック】
●コントロール:【ch1】VOL1、TONE1(PRESENCE1)、GAIN1、DIST OD BOOST、TREBLE BOOSTER、【ch2】VOL2、TONE2(PRESENCE2)、GAIN2、BOOST OD DIST
●ディップ・スイッチ:【CONTROL】VOL1、VOL2、GAIN1、GAIN2、TONE1、TONE2、SWEEP、POLARITY、【CUSTOMIZE】HIGAIN1、HIGAIN2、MOTOBYP1、MOTOBYP2、PRESLINK1、PRESLINK2、MASTER、BANK
●電源:9VDCセンター・マイナス、200mA(電池駆動非対応)
●外形寸法:74(W)× 124(D)× 60(H)mm (突起含む)

【価格】
72,380円

【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855
https://umbrella-company.jp/contents/brothersam-jpsub/

Chase Bliss/Brothers AM

Nishida’s Impression

西田修大

ナチュラルに低音を残しながら歪ませられるし、
歪みの幅が広い。

西田さんはBrothers AMを3台も持っていて、それぞれ各ペダルボードに組み込んでいるんですよね。

今年の1月にChase Blissの本国オフィスに招待してもらって色んなペダルを弾かせてもらったんですけど、ちょうどその時にBrothers AMができたばっかりで。“来週これが発売されるから弾いてみて”と試させてもらった時の印象がすごく良かったので、発売された瞬間にゲットしました。

これまでに色んなオーバードライブを使用してきたと思いますが、Brothers AMの優れている点は?

自分にとって、オンにした時に低音がなくならないオーバードライブってけっこう少ないなと感じているんです。Brothers AMはPRESENCEを上げていくとジャキッとした音にもできるんですけど、ナチュラルに低音を残しながら歪ませられるし、歪みの幅が広い。あとは後段の歪みエフェクターをプッシュする時も低音がなくならないし、ヘッドルームも広いのがすごく使いやすくて、それが導入した決め手でした。

Brothers AMはAnalog.ManのKing of Toneを再現したペダルです。西田さんは本家のKing of Toneを弾いたことはありますか?

はい、あります。King of ToneってそもそもマーシャルのBluesbreaker Pedalにインスパイアされたオーバードライブなんですけど、個人的にはニュアンスがKing of Toneはもちろん、Bluesbreaker Pedalにもかなり近いと思いますね。

Analog.Manファンはもちろん、使いやすい歪みを求めている方にもオススメできる1台だと。

そうですね。King of Toneっぽい歪みが欲しい人にはまずオススメですし、それを抜きにしてもBrothers AMは単純に歪みとしてめちゃくちゃ良いので試してみてほしいです。King of ToneもオリジナルのBluesbreaker Pedalも、今では入手しづらいペダルじゃないですか? 近年すごく注目されている機種/系統である一方で、そもそも“色づけがない”のが売りだったり、それぞれリイシューや雰囲気を再現したペダルも溢れてきているので、なかなか手を出しづらい感覚も自分はあったんです。Brothers AMを触ることによって“オリジナルってこういうニュアンスなんだ!”と知るきっかけにもなると思うので、そういう意味でもぜひ手に取ってもらいたいですね。

先ほど試奏していた時、西田さんが“これはPRESENCEの設定がキモだ”という話をしていましたよね。

TONEノブには隠しパラメーターがあって、BYPASSスイッチを押しながら動かすとPRESENCEがいじれるんですよ。わざわざ裏蓋を開けてアクセスしなくていいから、個人的にはこれが表に出ているのが使いやすいポイントだと思っています。

PRESENCEのデフォルトはノブがゼロ位置になっているんですけど、これはたぶんアメリカの環境で出せる音量や電圧の高さ、演奏される音楽にも由来していると思うんですよね。でも特に日本の環境では、このままだと弾いた時にモコッとした音に感じる人がいるんじゃないかなと。そういう時はPRESENCEを12時くらいまで上げたり、ジャキジャキしすぎだと思ったら10時とかに調整してもらえると、“良いかも!”となる気がします。これがけっこう大事ですね。

普段、Brothers AMをどんなセッティングで使用していますか?

3つのペダルボードに1台ずつ入っていて、それぞれツアー中にセッティングを試行錯誤しているんですけど、一番多いのは右側をODモードにして、VOLが1時くらいの状態。オンとオフで音量差がないか、オンにすると少しデカいかくらいにしています。こっちはアンサンブルを支えられるくらいのナチュラルな歪みですね。

左側は歪みのキメが細かいDISTモードにして、さらに背面の“HI GAIN2”っていうディップ・スイッチをオンにしてゲインを上げています。こっちのVOLも1時くらいまで上げて、2つを同時にオンにするとソロが弾ける音量までプッシュできる状態にしていますね。

スイッチの踏み分けは頻繁に行なっているんですか?

BYPASSスイッチを2つ同時に踏んで、Aメロ、Bメロ、サビとかで右側のODと左側のDISTを切り替えることが一番多いですけど、2つを同時にオンにすることもあります。

西田修大

これ単体で色んな音が作れるし、
ほかのペダルとの相性も楽しめる。

Brothers AMをゲイン・ブースターとして使用した際の、ほかの歪みペダルとの相性はいかがですか?

基本的に相性が良いものが多いです。歪みの相性ってギタリストの永遠の課題だと思うんですけど、自分がよく使うディストーションやオーバードライブと合うことも、こいつを導入した大きな理由でした。例えばBrothers AMが後段のディストーションをフル・レンジでブーストしてくれて、それが嬉しいんですよね。もちろんBig Muff系とも合うし、オーバードライブ同士でも相性が良い気がします。そもそも、もとになったKing of Tone自体もほかのオーバードライブとの相性が良い気がするので、そこも受け継いでいると思います。

Chase Blissのペダルには2つのスイッチが1つの筐体に収まっていているので、踏み分けが大変だと感じるユーザーもいると思うのですが、同時押しする場合は逆にそれがありがたいというか。

個人的にBrothers AMは同時押しする前提で使っていますね。スイッチの間隔が狭いのは慣れると意外と使いやすいですよ。

Chase Blissの特徴として、背面のディップ・スイッチで音作りの幅を広げられたり、エクスプレッションで様々なコントロールができる点が挙げられます。Brothers AMのオススメの使い方はありますか?

Chase Blissのエフェクターって、背面のディップ・スイッチのインパクトで難しく感じる方が多いという話をよく聞くんですけど、どのモデルも基本的にディップ・スイッチのことは1回無視していいと思っていて(笑)。“こういうことがやりたいんだけど何かできないかな?”と思った時、それを叶えるスイッチだと思ってもらえれば。Brothers AMはそもそもオーバードライブとして良いですし、プリセットもたくさんできますからね。

例えば試奏の時にやらせてもらったように、ボリューム・ペダルの代わりにエクスプレッション・ペダルを使ってボリューム奏法をするとか、自分が実際に少ない機材でライブをする時に重宝している機能もあるんですよ。でも、最初はやってもやらなくてもいいよっていう感じで触ってもらえればと思います。

Brothers AMはどんなギタリストにオススメでしょう?

自分もめっちゃ気に入って、今は3台も所有しているくらいなので、本当にどんなギタリストにもオススメできるくらい。これ単体で色んな音が作れるし、ほかのペダルとの相性も楽しめるので、手持ちのオーバードライブ、ディストーション、ファズなどとつないで、前後の接続順とかも色々試してほしいですね。

あとは右手のニュアンスがそのまま素直に出るんですよ。最初は“ちょっと手強いかも”っていう時もあったんですけど、日々弾いているうちにどんどん楽しくなってきたし、仲良くなっていくうちに新しい発見も得られるので、ぜひ試してみてください。

もしBrothers AMだけでライブすることになっても大丈夫ですか?

うん。いけると思いますね。あとは気に入ったファズが1台あれば(笑)。

Nishida’s Setting

Chase Bliss / Brothers AM(背面)
Chase Bliss / Brothers AM(背面)

西田が普段よく使用するノブの位置。ch1をOD、ch2をDISTにセッティングし、ゲインを稼ぐためにch2は背面のディップ・スイッチ“HI GAIN2”をオンにしている。基本はクランチ・サウンドのch1をメインにし、オンとオフで音量差がないボリュームを意識しているとのこと。

ch2はch1よりも音量と歪みを上げたセッティングで、ch1と同時オンにしてギター・ソロを弾いたり、フレーズによっては2つのBYPASSスイッチの同時に踏んでch1とch2を切り替えることもあるという。