短いフレーズを12のキーで弾くことに特化した、これまでにないギター・トレーニング集
ギタリスト向けの教則本『12キー完全制覇で、運指力&ハーモニー感覚が覚醒! 究極のギター・メカニカル・トレーニング』が、2026年1月21日(水)にリットーミュージックより発売される。
本書は、2小節の短いフレーズを12通りのキーで弾くことに特化したトレーニング集だ。

すべてのキーを使うトレーニングの重要性や効果については、本書の「はじめに」のページに書かれているので、それを引用しよう。
はじめに
アドリブ力を至上とするジャズ系プレイヤーの鉄板練習メニューには、一つフレーズを覚えたら、どのようなkeyにも対応できるように、12keyのすべてに置き換えて弾く──というトレーニングがあります。そのような練習アプローチをジャズだけに絞らず、ロック系を含めた広くポピュラー・ミュージックのスタイルにおいても実践できるエクササイズ・ブックが本書です。
ギターはkeyが多少は変わっても、ポジションを“ズラせば弾ける”という、鍵盤楽器などと比べて大きなアドバンテージと呼べる楽器的特性があり、移調/転調には強い楽器とされています。ただ実際に即座に移調に対応したり、また異なるkeyで覚えたリックをアドリブで弾きたい場合、ふと指板上が見えなくなってしまったりと、戸惑ってしまうギタリストも少なくないのでは…。そのようになってしまうのは、本当の意味でしっかりと自身にそのリック/フレーズが身に付いていないからだと考えられます。
また、実際のところ、ポジショニングの問題もあります。6弦トニック(ルート)の位置を目安に覚えていたフレーズから離れたインターバルのkeyに移らなければならない場合、別の5弦トニック、4弦トニック〜といったポジションに即座に対応させることは簡単ではないことも多々あります。
一つのフレーズを12keyすべてで練習する! それは多少のインターバル差ならば、正にズラすだけのことですし、少し考えれば弾けるのではないか、と高を括ってしまいがちです。また、相応の時間を要するトレーニングの割には、すぐに目に見えた効果が見込めないため、躊躇してしまいがちな練習法でもあります。
ただ、12keyでの練習を重点的に取り組むことでしか得られない演奏力というものは間違いなくあります。何となく弾けてしまっているようなフレーズも、12keyすべてで弾き込むことで、各音間のインターバルなどがより明確になったりと、フィジカルと感覚の両面からフレージングの真の理解が進むことでしょう。
本書を手に取った皆さんは、他の皆が面倒で躊躇してしまうであろうアプローチに敢えて取り組んでみよう!という素晴らしい意識と気概のあるギタリストです。皆さんのチャレンジに幸あらんことを!!
成瀬正樹
本書に対応した音源は、特設WEBサイトからストリーミングまたはダウンロードで試聴できる。またストリーミングでは再生速度の選択も可能になっている。
12キー完全制覇で、運指力&ハーモニー感覚が覚醒! 究極のギター・メカニカル・トレーニング
ストリーミング音源特設サイト
https://www.rittor-music.co.jp/e/3125317118/
各トレーニングは4ページ単位でまとめられており、その1ページ目には解説文が書かれ、残りの3ページには12のキーによる譜面(タブ譜付き)が掲載されている。


キーの移動パターンとしては、単純な「半音上行」と「半音下行」に加え、より実践的な「4度上行/5度下行」と「5度上行/4度下行」も用意されており、これによってキー・チェンジへの対応力を飛躍的に向上させることができる。

各章の最後のページには、練習時のテンポ、スケール練習、ジャンルとkey、技術練習についての考察が書かれている。

巻末の「付録 テーマ別トレーニング・メニュー」は、その前の4つの章に登場したトレーニングを、フィンガリング強化、ピッキング強化、ハーモニー感強化、ジャズ強化というテーマ別に組み直した例を紹介したものだ。

著者の成瀬正樹氏は、ギタリスト、アレンジャー、楽器系ライターとして活躍中の人物で、音楽専門学校やプライベート・レッスンの講師や、教則本の著者としての実績も豊富。
その著者が薦める12キーのトレーニングで運指力やハーモニー感覚を強化し、ギターの指板の上から下までを隈なく使えるようなれば、プレイの幅は大きく広がるだろう。どんなキーでも自由自在にアドリブができるようになりたいと思っている人には、特にお薦めの1冊だ。
『12キー完全制覇で、運指力&ハーモニー感覚が覚醒! 究極のギター・メカニカル・トレーニング』
CONTENTS
ペンタトニック編
- メジャー・ペンタトニック・リック
- マイナー・ペンタトニック・リック
- メジャー・ペンタトニック・チョーキング・リック
- マイナー・ペンタトニック・チョーキング・リック
- ブルース・ペンタ+♭5thリック-1
- ブルース・ペンタ+♭5thリック-2
- Column 練習テンポの考察
主要スケール編
- メジャー・スケール上行リック
- メジャー・スケール下行リック
- メジャー・スケール/バリエーション-1
- メジャー・スケール/バリエーション-2
- マイナー・スケール上行リック
- マイナー・スケール下行リック
- マイナー・スケール/バリエーション-1
- マイナー・スケール/バリエーション-2
- ハーモニック・マイナー・リック
- ドリアン・フレーズ-1
- ドリアン・フレーズ-2
- Column スケール練習の考察
ジャンル/スタイル編
- ブルース・リック-1
- ブルース・リック-2
- カントリー・リック-1
- カントリー・リック-2
- フュージョン・メジャー・リック
- フュージョン・マイナー・リック
- ジャズ・メジャー・リック
- ジャズ・マイナー・リック
- Column ジャンルとkeyの考察
テクニカル編
- クロマチック・アプローチ
- シュレッド・フレーズ-1
- シュレッド・フレーズ-2
- タッピング・リック
- スウィープ・アルペジオ
- Column 技術練習の考察
付録 テーマ別トレーニング・メニュー
- テーマ1 フィンガリング強化メニュー
- テーマ2 ピッキング強化メニュー
- テーマ3 ハーモニー感強化メニュー
- テーマ4 ジャズ強化メニュー
成瀬 正樹(なるせ まさき) プロフィール
ギタリスト/アレンジャー/楽器系ライター。学生時代よりギターを始め、大学卒業後よりテレビ・コマーシャル、企業PVなどの音楽制作に携わるようになる。そのほか映像作品の音効、譜面の作成などさまざまな音楽業務をこなしている。現在は音楽専門学校の講師、プライベート・レッスンなどを行ないつつ、ギター・マガジンを始めとする楽器専門誌にて演奏の指南、楽器・機材のレビューも担当。ポップスからヘヴィメタルまで幅広いジャンルをカバーし、また柔らかい口調とわかりやすい解説は読者からの支持も高い。おもな著作物は、『ギター・マガジン スケール活用レシピ』、『ギタリストのための音楽理論塾』、『ゲーム音楽でみるみる上達ギター・テク!』、『決定版 ギター・スケール・スタイル・ブック』、『究極コード図鑑』、『はじめてのコード・ブック[ギター版]』(すべて小社刊)など
◎成瀬正樹オフィシャルWebサイト:http://www.remus.dti.ne.jp/~m-naruse/

12キー完全制覇で、運指力&ハーモニー感覚が覚醒!
究極のギター・メカニカル・トレーニング
成瀬 正樹(著)
| 品種 | 書籍 |
|---|---|
| 仕様 | B5変形判 / 144ページ |
| 発売日 | 2026.01.21 |
| ISBN | 9784845643813 |