Crazy Tube Circuitsより、ビンテージ・ファズ+アンプのサウンドを3つの回路で作り上げるペダル“Triptychon”が登場 Crazy Tube Circuitsより、ビンテージ・ファズ+アンプのサウンドを3つの回路で作り上げるペダル“Triptychon”が登場

Crazy Tube Circuitsより、ビンテージ・ファズ+アンプのサウンドを3つの回路で作り上げるペダル“Triptychon”が登場

ギリシャ発のエフェクター・ブランドであるCrazy Tube Circuitsより、ファズ、オクターブ/ブースト、オーバードライブの3つの回路を1台に統合したフル・アナログ仕様のペダル“Triptychon”が登場した。

日本国内での販売は、Quanta Internationalによって2026年5月上旬より開始されている。

Crazy Tube Circuits/Triptychon

現代の機材環境においては、クリーンなアンプを使用しつつ、歪みはペダルに依存することが多いが、クラシックなロックの歪みサウンドは、ファズやブースターからの信号をドライブがかかったアンプに送り込むことで作り上げられていた。

Triptychonは、そうした往年のシグナル・チェーンと、それらの機材間で発生する相互作用を再現できるように設計されている。

また“Triptychon”(トリプティコン)というモデル名は、中世・ルネサンス期の西洋絵画などで見られる三連画(Triptych)に由来しているらしく、本機のフロント・パネルも三連画の額縁を模したデザインになっている。

その中央の枠が本機の核となる“ファズ・セクション”で、右側の枠は“オクターブ/ブースト・セクション”、左側の枠は“オーバードライブ・セクション”となっている。

各セクションの役割とおもなポイントは次のとおり。

ファズ・セクション

ファズ・セクションのコントロール

核となるトーンは、このファズ・セクションで作る。

上から2番目の“voice”ノブでは、4つのビンテージ・ファズをモチーフにした次の4通りのボイスを選択することができる。

  • ff:Dallas Arbiter Fuzz Face
  • vtb:Vox Tone Bender
  • 3/2:Sola Sound Tone Bender Mk1.5
  • 2:Sola Sound Tone Bender MkII

オクターブ/ブースト・セクション

オクターブ/ブースト・セクションのコントロール

オクターブ/ブースト・セクションは、倍音域を拡張する役割を持つ。

左下に“OCT”、右下に“BST”と書かれたトグル・スイッチでは、アッパー・オクターブ回路の“OCTモード”か、クラシックなトレブル・ブースターの“BSTモード”のいずれかを選択する。

それらのon/offを、“MOD”と書かれたプッシュ・スイッチで切り替える。

これにより次の4つの効果を得ることができる。

  • OCTモード+MOD off:クリーンで自然なオクターブ・ファズ
  • OCTモード+MOD on:音量が大きく倍音豊かなオクターブ・ファズ
  • BSTモード+MOD off:クラシック・スタイルのトレブル・ブースト
  • BSTモード+MOD on:より豊かな中域を持つブースト

オーバードライブ・セクション

オーバードライブ・セクションのコントロール

オーバードライブ・セクションは、いわゆるエフェクターとしてのオーバードライブではなく、真空管アンプの挙動を再現する設計になっており、ファズやブースターとの組み合わせによって豊かなコンプレッション感やサステインを生み出す役割を持つ。

以上の3つのセクションに加え、本機にはさらに下記の特徴を持つ。

ゲルマニウム系ファズの特性をシリコン・トランジスタで再現

クラシックなゲルマニウム・ファズ回路は、その有機的なレスポンスと、ギターのボリューム・コントロールで美しくクリーンアップできる能力などで知られているが、温度や環境条件に非常に敏感であり、パフォーマンスにばらつきが生じやすいという課題があった。

Triptychonでは、カスタム設計されたメタル・ケースのシリコン・トランジスタを使用することで、ゲルマニウム系ファズのようなタッチ・レスポンスや、ボリューム・コントロールへの追従性を再現し、なおかつ温度変化に強い安定動作を実現している。

2基のフット・スイッチと、別売りのXT Footswitch

2つのフット・スイッチと、FUZZ/XT/OCBの3段階スイッチ

本機の本体に搭載された2基のフット・スイッチは、左側がファズ・セクション用で、右側がオクターブ/ブースト・セクション用。

オーバードライブ・セクションは、左側のフット・スイッチの上(オーバードライブ・セクションの一番下)にあるFUZZ/XT/OCBの3段階スイッチを操作することで、左右のどちらかのフット・スイッチか、または別売りのXT Footswitchに割り当てることができる。

Crazy Tube Circuits/XT Triptychon
XT Footswitch

アンチ・バッファー回路

BUFFERボタン

Triptychonにはアンチ・バッファー回路が組み込まれている。

本機の前段にバッファー付きのペダルやアクティブ・ピックアップが存在する場合は、ファズ・セクションとオクターブ/ブースト・セクションにあるBUFFERボタンを操作し、アンチ・バッファー回路を有効にする。

これにより正しいインピーダンス関係が復元され、複雑なペダルボード環境においても、本機が持つ本来の威力を発揮することができる。


以上がTriptychonの概要だが、3つの回路を1台に収めたペダルであるだけに、音作りの手法は多岐にわたるだろう。

本機を紹介した動画は、次の1本以外にもYouTubeに多数アップされているので、それらもぜひチェックしてみよう。

Crazy Tube Circuits / Triptychon

Crazy Tube Circuits
Triptychon

【スペック】
●電源:DC9Vセンター・マイナス電源
●最大消費電流:80mA
●高品質リレーによるクリックレス・トゥルー・バイパス設計
●トップ・マウント・ジャック
●寸法:(W × L × H): 69 × 125 × 58mm
●重量:385g
●ギリシャ製

【市場想定売価】
56,800円(税込))

【問い合わせ】
Quanta International https://quanta-intl.jp/

Crazy Tube Circuits
XT Triptychon

【市場想定売価】
9,350円(税込)

【問い合わせ】
Quanta International https://quanta-intl.jp/