ムック『ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition』が10月15日(木)にリットーミュージックより発売 ムック『ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition』が10月15日(木)にリットーミュージックより発売

ムック『ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition』が10月15日(木)にリットーミュージックより発売

『ギター・マガジン・レイドバック』の人気連載19回分を1冊に凝縮したムックが登場

ムック『ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition』が、2026年10月15日(木)にリットーミュージックより発売される。

本書は、雑誌『ギター・マガジン・レイドバック』の創刊号からVol.19にかけて連載された人気企画「ビンテージ・ギター・カフェ」を1冊にまとめたものだ。

取り上げられているギターは、フェンダー、ギブソン、リッケンバッカー、グレッチ、ポール・リード・スミスの名器たち。おもには1950年代から60年代に製造された希少なモデルだ。

『ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition』の目次ページ

『ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition』の目次ページ

各モデルの冒頭のページには、ギターのボディの写真が大きく掲載されている。

例えば次のフライングVの写真では、ウイング部分が画角からはみ出しているが、これは本書での見た目がギターの実物の原寸大になるように配慮されているためだ。

中面

また本書の判型はA4サイズよりもひと回り大きい菊倍判(227mm × 304mm)なので、迫力あるビジュアルで楽しめる。

続く見開きページでは、各モデルの歴史や関連するギタリストのエピソード、パーツごとの詳細な仕様が写真とともに解説されている。

中面

加えて巻頭には、連載時の『ギター・マガジン・レイドバック』(創刊号〜Vol.19)の表紙一覧も掲載されている。

これらの表紙で各界の著名人が抱えているギターが、その号の「ビンテージ・ギター・カフェ」で扱った個体であることは、同誌の愛読者にはよく知られているだろう。

『ギター・マガジン・レイドバック』の創刊号からVol.7までの表紙が並べられたページ。表紙モデルは右ページが、のん、それいゆ、市川紗椰で、左ページが富田鈴花&松田好花(日向坂46)、白石聖、池田エライザ、玉井詩織(ももいろクローバーZ)。
『ギター・マガジン・レイドバック』の創刊号からVol.7までの表紙が並べられたページ。表紙モデルは右ページが、のん、それいゆ、市川紗椰で、左ページが富田鈴花&松田好花(日向坂46)、白石聖、池田エライザ、玉井詩織(ももいろクローバーZ)。

そして掲載されているギターの年式、ブランド名、モデル名は次のとおり。説明文は本書より引用したものだ。

Seat No.1
1953 Fender Telecaster

レオ・フェンダーが開発した、世界初の量産型ソリッド・ボディ・エレクトリック・ギター。それがテレキャスターである。ここではテレキャスターの中でも最もビンテージ的価値が高いとされる、ブロンド・フィニッシュ、ブラック・ピックガードの1953年製を紹介しよう。なお、ボディのアップ写真は原寸大である。

Seat No.2
1962 Rickenbacker 360 Prototype

リッケンバッカーの300シリーズは同社を代表するホロー・ボディ・モデルで、中でも360はボディのダブル・バインディングや指板のトライアングル・ポジション・マークなどが特徴の上位機種。ここでは1962年の貴重なプロトタイプを紹介する。かつてはワイヤレス・トランスミッターが取り付けられていたという。

Seat No.3
1968 Gibson Les Paul Standard

ギブソン・レス・ポールのゴールドトップも人気ビンテージ・ギターのひとつ。本器は1968年に再生産されて間もない頃に作られた1本だ。レス・ポールは61年初頭頃にSGシェイプへとモデル・チェンジしたが、68年製の一部は60年当時のストック・パーツを組み上げて作られたとも言われている。

Seat No.4
1986 & 1990 Paul Reed Smith Signature

2025年に創業40周年を迎えたポール・リード・スミス。初期に製作されたギターは今や立派なビンテージの仲間入りを果たしたと言える。ここで紹介する2本は、PRSシグネチャー・モデル。86年製と90年製という超貴重なギターだ。最高品質/稀少な木材が入荷した時にだけ製作されるハイエンド・モデルである。

Seat No.5
1968/1969 Gibson Les Paul Custom

ブラックのレス・ポール・カスタムと言えば、鮎川誠やミック・ロンソンなどが使っていたことで知られるロックンロール・アイコン。本器は1969年シリアルでありながら、68年の仕様を持つ再生産モデルで、2ピース・メイプル・トップ、1ピース・マホガニー・バック、ハムバッカー2基を搭載するという、スタンダードに近い仕様を持つ。

Seat No.6
1975 Gibson Flying V

変形ギターの代名詞とも言えるフライングV。このモデルがギブソンから登場したのは1958年のことだった。しかし、その斬新すぎるルックスのゆえか発売当時は人気が出ず、59年には販売終了。その後、幾度かリイシュー・モデルが作られたが、75年にようやくレギュラー・モデルとして復活することになる。本器はその75年製である。

Seat No.7
1966 Fender Mustang

フェンダー・ムスタングと言えばCharというのは誰しも認めるところ。本器はCharが70〜80年代に使用していたムスタングと同時期の1966年製で、もともとはホワイト・フィニッシュだが、経年変化でボディはだいぶ黄ばんでいる。ムスタングは価格高騰が激しい60年代フェンダーの中でもまだまだ求めやすいモデルでもある。

Seat No.8
1964 Gibson SG Standard

50〜60代の読者にとって、レス・ポールやストラトと同じくらい「海外のプロが使っているギター」のイメージが強いのがギブソンSGだろう。ジョージ・ハリスンなどが使っていたことでも有名な1964年製は、その中でも特に人気が高い憧れの1本だった。

Seat No.9
1963 Gretsch #6119 Chet Atkins Tennessean

グレッチを愛用するギタリストの代表格のひとりと言えばブライアン・セッツァーだろう。ブライアン・セッツァーは幼少の頃、ビートルズを聴いていて、ジョージ・ハリスンの写真を見たことがギターを始めるきっかけになったという。そのジョージが使っていたことでも人気が高いのが、1963年製グレッチ・テネシアン。唯一無二の存在感だ。

Spin-off
2017 Gibson Custom Shop Slash 1958 Les Paul

狭義の意味ではビンテージとは言えないかもしれないが、1958年製のレス・ポール・サンバーストを最新技術を駆使して細部まで再現したモデルをスピンオフとして紹介する。本器はガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュが使っていたビンテージのリイシューで、2017年製。高いエイジング技術による傷や汚れも含め、驚くほど精巧に作られている。

Seat No.10
1961 Fender Stratocaster

1961年のフェンダー・ストラトキャスターというだけでも、昨今のビンテージ・ギター市場では高額で取引されるが、その中でもコンディションの良いカスタム・カラーとなれば、さらに価格が跳ね上がる。本器はそんな貴重な1本だ。カラーはオリンピック・ホワイトで、極上のコンディションが保たれている。

Seat No.11
1962 Fender Jazzmaster

フェンダーのジャズマスターは同年代フェンダーのストラトキャスターやテレキャスターと比較すれば入手しやすい価格で取引されているとは言え、コンディションの良いビンテージとなるとどんどん手に入れにくくなってきているのが現状である。今回紹介する美しいフィエスタ・レッドの1962年製もレアで価値の高いジャズマスターのひとつだ。

Seat No.12
1966 Gibson Firebird VII

ギブソン・ファイヤーバードのノン・リバース、通称ノンリバと呼ばれるタイプのVII。ヘッド側が下がるなど若干弾きにくさのあるリバースと比べるとフェンダー・タイプに近いボディ・シェイプのノンリバは弾きやすくて実用性が高い。そのノンリバのVIIは製作本数が少なく、さらにこのペルハム・ブルーのカラーは実にレアで希少価値の高い1本である。

Seat No.13
1956 Gibson Les Paul Special

ギブソンの憧れの機種と言えばレス・ポール。今やおいそれとはビンテージのスタンダードやカスタムには手が出せない状況だが、そのレス・ポールの関連シリーズの中でも近年人気が高まってきているのがレス・ポール・ジュニア、そしてこのスペシャルだ。ここではビグスビーB7が搭載されたハードな外観も麗しいレス・ポール・スペシャルを紹介しよう。

Seat No.14
1965 Fender Jaguar

1962年にフェンダーの最上級モデルとして登場し、サーフィン・バンドやエレキ・インスト・バンドに愛されたジャガー。その後、人気は低迷するが、90年代にニルヴァーナのカート・コバーンが使用したことで改めて注目され、さまざまなギタリストが手にすることになる。レアカラーの中でも人気の高いソニック・ブルーの1965年製モデルを紹介しよう。

Seat No.15
1964 Rickenbacker 325

初期ビートルズのナンバーで聴ける小気味良いリズム・ギターに魅せられて、ジョン・レノンが抱えたリッケンバッカーに憧れたファンは少なくないはず。コンパクトなシェイプは、スタイリッシュなギタリストが手にすることで、その魅力をさらに引き立てるようだ。ビンテージ・ギター界の個性派、1964年製の325ファイアーグローを紹介しよう。

Seat No.16
1961 & 1962 Gibson Les Paul/SG Custom

1950年代後半にはサーフィン・ミュージックの流行もあり、フェンダーは売れ行きを伸ばし、レス・ポールの人気が低迷。そのためギブソンはハムバッカーやサンバースト・フィニッシュなどを投入したが挽回できず、ついにレス・ポール・シェイプの変更を決断。1960〜61年にかけてSGシェイプを投入した。ここでは、最初期のSGカスタムを紹介しよう。

Seat No.17
1960 Gibson ES-335TD

1958年に誕生して以来、ブルースはもちろん、ジャズ、ロック、ポップス、フュージョンなど、多彩なジャンルで使われるES-335。ホロー・ボディにセンター・ブロックを設けることで、フルアコとソリッド・ギターの良さをあわせ持つような響きを生む。その音に惹かれ、数々のミュージシャンが愛用し続ける名器を紹介しよう。

Seat No.18
1965 Fender Stratocaster

本書では2本目となるカスタム・カラーのストラトキャスター。カラーはショアライン・ゴールド・メタリックで、数あるカスタム・カラーの中でも作られた本数が少なく、実物を見ることが難しい貴重なコレクターズ・アイテムである。製造から60年以上の時を経ても、美しい金色の輝きを失っていない。

以上が本書の概要だ。

歴史的な名器を選りすぐって紹介した本なので、ギター写真集のコレクターにはもちろん、世に言う“ビンテージ・ギター”の歴史や価値をこれから知っていきたいと思っている初心者にもお勧めしたい。

ビンテージ・ギター・カフェ LaidBack Edition

品種ムック
仕様菊倍判 / 88ページ
発売日2026.10.15
ISBN9784845644957