米国ノースカロライナ州ガーナーのエフェクト・ペダル・ブランド、アレクサンダー・ペダルズより“Sugarcube”(シュガーキューブ)という名のペダルが登場した。
Sugarcubeは、1980年代の伝統的でスウィートなコーラス・サウンドをベースに、ビブラート、ロータリー・スピーカー、ピッチシフトなどの機能も備えたユニークなペダルだ。
本機には、それぞれが高品質なサウンドを持つ次の4つのエフェクト・モードが搭載されている。
- CHO:伝統的なコーラス~ビブラートまでを作り出すモード。エフェクトに厚みを加える付加的なコーラス・ボイスを追加できる。
- DIM:相反する2つのディレイ回路を組み合わせた「揺れない」コーラス・モード。フィードバック・コントロールの追加により、フランジャー風コーラス・サウンドまで作り出すことができる。
- ROT:ロータリー・スピーカーをエミュレートしたモード。ミックス・コントロールを最大に設定すると最も本物に近いエフェクト効果が得られる。
- ICE:コーラスにピッチ・シフトしたボイスを追加し、組み合わせるモード。ピッチは1オクターヴ下、ユニゾン・デチューン(ユニゾンからわずかにピッチがずれた状態)、完全5度または1オクターブ上の中から選択可能。
曲に合わせた好みのエフェクトを使うには、通常は複数のエフェクターを用意する必要があるが、複数のモードを持つ本機を使えば、エフェクター・ボードの面積も最小限に抑えることができる。
モード選択と好みのパラメーターを組み合わせたものは、ユーザー・プリセットとして本体に4つまで記憶させることが可能。
フットスイッチを1回押すだけで2つの異なる設定の間をシームレスにモーフィングする、“ランプ・モーフィング”と呼ばれる高度な機能も備えられている。
さらにコーラスに求められるモノラル/ステレオの出力切替も可能。
拡張機能として、先進的な32ビット・マイクロ・コントローラーを採用し、便利なマルチ端子(TRS)を搭載。このマルチ端子に別売のNEOフット・スイッチ(*註)やエクスプレッション・ペダル、MIDI機器を接続することで、一部の機能を外部から操作することもできる。
柔らかな白地に水色と赤の文字が乗った筐体も爽やか。サウンドはYouTubeにアップされているデモ動画で確認してみよう。
*註:2021年7月現在、NEOフットスイッチの国内での取り扱いはない。
Alexander Pedals
Sugarcube
【スペック】
コントロール:RATE/STEREO, DEPTH/RAMP RATE, MIX/VOLUME, TWEAK/CLOCK, SELECT
スイッチ:RAMP/MOM×1, BYPASS/PRESET×1
バイパス:バッファード・アナログ・バイパス
ドライ信号:24-bit DSP
DSP:24-bit + 32-bitコントローラー
サンプリング周波数:36kHz -> 8kHz
入出力端子:Input, Output, Multi, DC In ※DC In適応プラグ・サイズ:内径2.1mm / 外径5.5mm
電源:9VDC(別売パワー・サプライ)
消費電流:100mA
入力インピーダンス:1M ohms
出力インピーダンス:560 ohms
サイズ(最大外形寸法):H57 × L122 × W74mm
重量:約296g
※別売パワー・サプライの極性は必ずセンター・マイナスを使用。推奨パワー・サプライはMusicWorksのDC0913B。
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
神田商会 https://www.kandashokai.co.jp