ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第3弾は“もし、”ギター・ソロの幕開けで1弦が切れてしまったら?”。
【シチュエーション3】
もし、ギター・ソロの幕開けで
1弦が切れてしまったら・・・
現場の風景
- ライブハウスに出演中。
- ギター・ソロで1弦が切れてしまった。
- 用意していたソロはタブ譜でしか覚えていなかった。
バンドでライブの真っ只中、時はまさにギター・ソロを迎えようとしていた。サビを歌い終えたボーカリストがこちらを指さし、ギター・ソロの始まりを告げている。バトンを渡され、さあソロの幕開けとばかりにチョーキングを一発かました! ところが、なんとしたことか1弦が切れてしまったのだ。
主役となるべく、すでにステージ前方に出ていたので、ギターを持ち換える余裕はない。用意していたギター・ソロはメジャー・スケールによるメロディアスなフレーズ。1弦が切れてしまっているので、仕方なく2弦のハイ・フレットを使って同じフレーズを弾こうとした。しかしタブ譜でしかフレーズを覚えていなかったために、メロディアスどころか、メロメロなソロに陥ってしまった……。
タブ譜的な動きのみでフレーズを覚えているギタリストは、弦切れの事態に直面した場合、ジ・エンドとなってしまう(Ex-1)。ギターのフレットは均等に並んでいるため、目を凝らしたところでどこがドなのかレなのかわからない。おまけに弦同士の音間隔は距離としてはまったく見えてこない。修行によってのみ、どんな音かをイメージできるようになるのだ(Ex-2)。
ということで、こんなトラブル時にうまく立ち回る方法としては、やはり指板上のドレミ及び音名を完全に把握することが大事だ。その近道を知りたい方は、本書連動のYouTubeにて。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |