東北ライブハウス大作戦最終回後半 Racco旅 編 東北ライブハウス大作戦最終回後半 Racco旅 編

東北ライブハウス大作戦
最終回後半 Racco旅 編

2020年現在、コロナ禍により全国のライブハウスは窮地に立たされている。震災の被災地を盛り上げようと立ち上がった“東北ライブハウス大作戦”というプロジェクトもまた、その例外ではない。少しでもこの状況の力になればと思い再掲載を始めた、ギタマガ本誌の短期集中連載『東北ライブハウス大作戦-Fromギタマガ情報局-』。今回は最終回後編。ぜひ落ち着いたタイミングで、Racco直筆による東北旅マップを持って、三陸沿岸部ライブ&観光ツアーに出かけてみよう。

文:Racco(IdolPunch/RACCOS BURGER)

宮古への旅路で終わり
ぜひみんなも行ってみて!

東北ライブハウス大作戦の拠点をめぐりながら、三陸沿岸部を満喫するルートを紹介していましたが、残念ながら前回は石巻ブルレジ、大船渡KESEN ROCK FREAKSまででお別れでした。最終回後半、まずはカウンターアクション宮古へ! さぁ出発っ(※引き続き手書きの地図を見ながらね)!

前日に大船渡の夜を満喫したアナタは、10時前にホテルをチェック・アウト。まず吉浜付近まで伸びた三陸道に乗ります。

一度休憩がてら高速を降りて、釜石大観音が横目に入ってきた頃、目の前には新日鉄の工場から煙が立ち上るのが見えるでしょう。そう、そこが釜石です。

釜石で朝食をとるなら釜石ラーメンか“まきば”のハンバーグ・ピラフが間違いないでしょう。もしまだ体力が残っているなら、山田町まで行ってうどんを食べても良いし、道の駅で謎なお菓子を買っても良いかもしれませんね。

さて、宮古まで車を走らせたら、おそらく時計は12:30を示しているでしょう。そこはぜひ、浄土ヶ浜、宮古市魚市場、魚菜市場を観光して、ラーメンを試していただきたいですな。

たらふく、福、朝日食堂、ほかにもたくさんオススメがあります! どこも名品ぞろい(大船渡でRACCOS BURGERを食べそびれたなら宮古市内にマクドナルドもありますよ?)。しっかりメシを食って、体力をつけたらカウンターアクション宮古でライブ参戦! がっつり汗をかいたら、打ち上げを待つのみ。

さぁライブを終えたアナタは、いよいよ打ち上げへ向かうのです! 宮古だったら“もりもり”の焼肉で打ち上げするのがテッパン! だが、もし“もりもり”に入れなかったら、漁師町に輝く飲み屋街にエスコートしてもらうのも◎。宮古は石巻、大船渡に比べると、遅くまでやってる個人経営の飲み屋さんがとても多いのでありがたい。

翌朝は魚市場にある定食屋で大飯食らってから、宮古とは一旦お別れ。盛岡を目指しましょう! 

山、川に囲まれる田舎道を走りながら、激動の3日間を振り返るワケです。きっとアナタはもう気づいていることでしょう、三陸沿岸部といっても場所ごとに主力の海産物が違うということに。そしてこの三陸ツアーをくり返すとさらに見えてくることがあります。それは、四季折々の旬の食べ物の違い! ぜひコンプリートしてほしいものです。

こんな自分でも、大船渡を中心に沿岸部に顔を出すと“あら、おかえり!”と言われるようになりました。最終回前後半、いろいろと書いてきましたが、初めて三陸へ行く方に一番体感してもらいたいのは、何よりも豪快で寛容で優しい、震災から立ち上がろうとする地元の人たちの人柄です。行けば間違いなく感動の日々を過ごせると思いますよ。

INFORMATION

05年、岡山で開業。さまざまな音楽イベントにも出店している。震災後は被災地での炊き出しや東北ライブハウス大作戦と連動して大船渡店をオープン。現在は全国に3店舗を構えている。

RACCOS BURGER ☎︎086-221-5351
〒700-0826 岡山県岡山市北区磨屋町5-19

RACCOS BAR ☎︎03-3320-3883
〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷1-1-7佐藤ビル1F

RACCOS BURGER OFUNATO ☎︎0192-47-5009
〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町茶屋前3-2-2410

東北の思い出
〜Racco’s Memories〜

被災地復興に尽力するRaccoが、東北で出会った思い出を振り返る。

①漁師宅に行ったらとりあえずメシを出される。ラップでくるんだ冷凍飯と最高の海の幸というバランスが素晴らしい。
②三陸料理も旬を知っていると安くて美味しいものに出会えます。ちなみにお土産は地元スーパーで買うのもオススメ!
③こちらは①のメシをくれた漁師さん。
④三陸はラーメンも盛ん。特に宮古のラーメンはほかでは味わえないタイプ
⑤漁師町の夜の店の話は、またの機会に。

*本記事はギター・マガジン2018年7月号にも掲載されています。

本号の特集は「ディスコ天国」。チャカ・カーン、ドナ・サマー、マイケル・ジャクソンら、ディスコ・ギターを彩ったカッティング職人たちの物語。