最終回はロイ・ゲインズ!原曲リスペクトがたっぷりのカバー。 最終回はロイ・ゲインズ!原曲リスペクトがたっぷりのカバー。

最終回はロイ・ゲインズ!
原曲リスペクトがたっぷりのカバー。

ギタマガWEBのオープンから毎週ストマンをお届けしてきた本企画(休み休みですが/笑)も今回がラスト! まだまだ紹介したいバージョンもありますが、一旦これにてお別れです。記念すべき最後は、ロイ・ゲインズのストマンをピックアップしました! エンディングにふさわしい、T-ボーン直系のギター・スタイルをご堪能あれっ!

文=小出斉 デザイン=猪野麻梨奈

T-ボーンとの共演経験者ならではの直系カバー

気がつけば、1年ほど続いた『月曜朝のストーミー・マンデー』。最後は、それに相応しく、Tボーン・ウォーカー直系のロイ・ゲインズ・バージョン。

1937年8月テキサス生まれ。ヒューストンで活動を開始し、14歳の頃に早くもTボーンとも共演している。テキサスではボビー・ブランドやジュニア・パーカーのデューク録音に参加し、ニューヨークやLAでセッションマンとして活動。50年代R&Bスター、チャック・ウィリスの専属ギタリストから、クルセイダーズ関連まで、音楽的にも幅広かった。

85年の映画『カラー・パープル』にクラブのギタリスト役で出演。喧嘩が起こるとギター抱えて真っ先に逃げていた(笑)。そして90年代以降、徐々にソロ・アクトとして活動を開始。

99年にTボーン・ウォーカーの曲集めた『I Got The T-Bone Walker Blues』を発表する。当然「ストマン」もカバー。イントロからして(リフが1回多いけど)Tボーンまんま。歌は少々力が入り気味だけれど、ギターは、まさにTボーン・スタイルそのもので、あえて捻らぬところに、多大なるリスペクトの念を感じた。

そのゲインズも、今年8月、84歳の誕生日目前に逝去。合掌。