GM DISC REVIEW 2022 JUNE ギタマガおすすめの新譜をご紹介! GM DISC REVIEW 2022 JUNE ギタマガおすすめの新譜をご紹介!

GM DISC REVIEW 2022 JUNE
ギタマガおすすめの新譜をご紹介!

『アイ・アム・ザ・ムーン: I. クレッセント』
テデスキ・トラックス・バンド

ユニバーサル UCCO-1235 ¥2,860 発売中全5.0曲

【参加クレジット】
デレク・トラックス(g)、スーザン・テデスキ(g, vo)、タイラー・グリーンウェル(dr, perc)、アイザック・イーディー(dr, perc)、マイク・マティソン(vo)、マーク・リヴァース(vo)、アリシア・シャコール(vo)、ケビ・ウィリアムズ(sax)、エリザベス・レア(tb)、他

【曲目】
①ヒア・マイ・ディア
②フォール・イン
③アイ・アム・ザ・ムーン
④サークルズ・ラウンド・ザ・サン ⑤パサクアン

4枚に分けて発表される壮大なプロジェクト
ゆるやかなスライドが導く第一章の始まり

 デレク&ザ・ドミノズ『いとしのレイラ』を丸ごとカバーした前作をきっかけに、タイトル曲③が生まれるアイディアの元となった12世紀のペルシャの詩人ニザーミーの作品「ライラとマジュヌーン」にインスパイアされたコンセプト・アルバムが制作された。完成した20数曲は4つのテーマに分けてひと月ごとに1枚ずつ発売されるという前代未聞の形式。『クレッセント』と題された本作はその第一章というわけだ。全5曲と曲数は少ないが、たっぷり時間をとって演奏される各曲は序章にふさわしくゆったりとしたタイプが多い。デレク・トラックスの途方もない表現力のギターが全編で聴けるのはもちろんだが、スーザン・テデスキ、マイク・マティソン、ゲイブ・ディクソンらが頻繁にリードを交代して歌うスタイルも、キーボードやホーンのアレンジも、ますますバンドとしての結束を強めた感がある。最後の長尺インストはまるで「Mountain Jam」。まさにデレクの独壇場だ。

(青山陽一)

『Solo Suites』
ビレリ・ラグレーン

輸入盤 発売中全17.0曲

【参加クレジット】
ビレリ・ラグレーン(g)

【曲目】
①Memories
②Nature Boy
③Little Melody
④A suivre…
⑤Question réponse
⑥Caravan
⑦My Foolish Heart
⑧Put Your Dreams Away
⑨Fifty Five Reasons
⑩Bagi
⑪Green Light
⑫Buster Keaton
⑬Un certain groove
⑭12.15
⑮Blue Blues
⑯No Signal
⑰Angel From Montgomery

ジプシー色を封印したベテランのソロ作 バラエティ豊かな聴いてびっくり玉手箱!

 本人曰く“アンサンブルが好きな自分としては悩んだ末の決断”による、スタジオ作としては初のソロ・ギター。ジプシー・スタイルで超絶プレイをくり広げたソロ・ライブ『To Bi Or Not To Bi』(2006年)に比して、ややレイドバックしつつも、いわゆる“叩き技”や高速ハーモニクスが活用されるなど、現代ソロ・アコギ・シーンに殴り込みをかけたような側面も。音域の広いアルペジオが登場するクラシカルな③⑫などの一方で、(エレクトリックに持ち替えての)ジャズ・ラインがくり出される⑮があるなど、悪く言えば散漫、良く言えばワクワクする玉手箱だが、ソロならではの即興的展開は聴き応え抜群。圧巻はスタンダード⑥で、タイトなベース・ライン、叩きによるリズム、その上にハーモニーやメロディが被ってくるさまは、目の前でオーケストラが演奏しているかのよう。⑰のみソロではなく、娘が歌うフォーキー・チューンにビレリがバックを付けた。

(久保木靖)

『Come Morning』
The Bros. Landreth

輸入盤 発売中全10.0曲

【参加クレジット】
Joey Landreth(vo, g)、Dave Landreth(vo, b)【ゲスト】Leith Ross(vo)、Joe Pisapia(pedal steel)、Aaron Sterling(d)、Daniel Roy(d)

【曲目】
①Stay
②What in the World
③Drive All Night
④Shame
⑤You Don’t Know Me
⑥After the Rain
⑦Don’t Feel Like Crying(feat. Leith Ross)
⑧Courduroy
⑨Come Morning
⑩ Back to Thee

従来よりもアコースティック度が高まった ソフトでソウルフルなアルバム

 2013年にデビュー。カナダの音楽賞、ジュノーの受賞歴を誇るオルタナティブ・カントリー&フォーク・グループ、ランドレス兄弟によるブラザーズ・ランドレスの最新作。アメリカン・ルーツ・ミュージックの香りを強く漂わせる作風、ブルージィなスライド・ギターが持ち味で、アクティブでタイトな仕上がりだった過去の作品『Let It Lie』や『’87』に比べると、内省的で落ち着いたアルバムに感じられる。エレクトリック・セットだが、全体的にアコースティック度が高まった印象で、ところどころに味わいのあるアコースティック・ギターが織り込まれている。ボーカルはささやくように歌い上げるソフトな歌い口。そこに寄り添うギターは優しげで、アンビエントなキーボード・サウンドがそのムードをあと押ししている。カントリー風味を押し出す②や⑦のペダル・スティールの柔らかな響きも心地良い。ジョン・メイヤーやライ・クーダーあたりの音楽が好きな方にお薦め。

(関口真一郎)

『The Neighborhood』
Michael Kaneko

origami PRODUCTIONS  OPCA-1053 ¥2,200 6/29全8.0曲

【参加クレジット】
Michael Kaneko(vo, g)、多田尚人(b)、神谷洵平/松浦大樹/御木惇史(d)、近藤邦彦(k)【ゲスト】大橋トリオ/さらさ/ハナレグミ/藤原さくら/Daichi Yamamoto(vo)、さかいゆう(vo, rhodes)、Shingo Suzuki(b, etc)

【曲目】
①RECIPE feat.ハナレグミ
②DRIVEAWAY feat.藤原さくら
③SHIGURE feat.さらさ
④GIRLS feat.大橋トリオ
⑤SANDIE feat.さかいゆう
⑥NEIGHBORHOOD
⑦Breakdown feat. Daichi Yamamoto (Shingo Suzuki Remix)
⑧Through The Fire

敏腕“CMソング・メーカー”が放つ 西海岸サウンド満載のコラボ・アルバム

 湘南生まれ、南カリフォルニア育ちというSSWの新作。数々のCMソングで名をはせた彼がリリースしたのは、収録楽曲の多くをゲストと共作したコラボ作品だ。かつてSSWのアルバート・ハモンドは“南カリフォルニアには決して雨が降らない”(「カリフォルニアの青い空」)と歌ったが、そのごとき湿り気なしのサウンドが快く、Kanekoのルーツである西海岸の“朝~夜”までの風景を見事に描き出している。ギター・プレイは派手ではないにせよ、まさに景色に寄り添うフレーズが映えに映えている印象。16フィールのブリッジ ・ミュート・バッキングが軽快に跳ね、“浜辺の写真 甘いモヒート 白のストラト チーズバーガー”と永積タカシが歌う①は“朝~昼”、ムーディなリフがゆらりと煌めく③は“夜”にピッタリ……といった塩梅である。ダンサブルなカッティングが冴え、ローズ・ピアノと音で対話するようにプレイをくり出す⑤は深夜ドライブに最適だ!

(辻昌志)

『VINCENT』
FKJ

ビートインク BRC-698 ¥2,420 発売中全14.0曲

Guitar:ヴィンセント・フェントン(g, b, d, key, etc)、カルロス・サンタナ(g)

伝説のギタリストが参加した 天才マルチ奏者の新境地

 稀代のマルチ奏者が自身のファースト・ネームを冠した2ndフルをリリース。FKJによるメロウかつソウルフルなリックが随所で聴けるが、注目はサンタナの参加だろう。「Greener」のギター・サウンドは至高にして無二。哀愁を帯びながら燃え上がるサンタナのギターに、レイドバックしたトラックが絡み合う極上のグルーヴは必聴だ。

(伊藤雅景)

『US』
おとぎ話

Pヴァイン PCD-27063 ¥2,970 6/22全10.0曲

Guitar: 有馬和樹(vo, g)、牛尾健太(g)

おとぎ話史上最高に メロウで柔らかなグッド・メロディ!

 おとぎ話の新作は、バンド史上最高にグッド・メロディな印象。ミニマムな音構造のためか、歌メロのキャッチーさとギター・サウンドの生音感が前面に出てきて心地良い。特に「DEAR」のメロのポップさには陶酔するほど。そこへメロウに絡むリフや、後半のソロの柔らかなタッチ、その場のアドリブで生まれたような生々しさには感服だ (錦織文子)

(錦織文子)

『Versions of Modern Performance』
ホースガール

ビートインク OLE1846CDJP ¥2,420 発売中全14.0曲

Guitar: ペネロペ・ローウェンスタイン/ノラ・チェン(vo, g)

オマージュにとどまらない 青さ弾ける痛快なオルタナ

 ギター・ボーカル2人とドラムからなる3ピース・バンドのデビュー作。80〜90年代のオルタナへのリスペクトがふんだんに詰め込まれ、開放弦を駆使してデチューンしたコード感と、飄々としたボーカルの組み合わせには胸が熱くなってしまう。まだ10代だという彼女らの青さ弾けるようなざらついたサウンドは、全オルタナ・ファンの琴線に触れること間違いなし。

(錦織文子)

『Romeo & Juliet』
ライアン・アダムス

配信限定 発売中全19.0曲

Guitar:ライアン・アダムス(vo, g)

ニューウェイブとカントリーの融合に ますます磨きがかかった快作

 前作『Chris』から1ヵ月ぶりとなる新作は、ライアンのシグネチャー・サウンドであるコーラス&リバーブの浮遊感が心地良い快作に仕上がった。近年はニューウェイブとカントリーの融合にますます磨きがかかり、その楽曲クオリティはまさに職人技。2020年以降の新曲たちがバンド・セットで演奏される日を、まだかまだかと待ち望んでいる。

(小林弘昂)

『カモン・ユー・ノウ』
リアム・ギャラガー

ワーナー WPCR-18502 ¥2,860 発売中全15.0曲

Guitar: リアム・ギャラガー(vo, g)、アンドリュー・ワット(g, d, p, etc.)、マイク・ムーア(g)

どーんと構えた世界最高のボーカルを 際立たせるロック・ギターの醍醐味

 デイヴ・グロール参加の⑦も話題の3rdアルバム。60~70年代のロックへのオマージュをアンセミックなリアム節に昇華させつつ、音の処理も含め、最新型のロックとして聴き応えあるものに。サイケな音を纏いながら、スワンプ調の⑧を始め、ブルージィなプレイが隠し味として効いている。バラードの⑤に加えたスライド・ソロが渋い。

(山口智男)

『ミート・ザ・ムーンライト』
ジャック・ジョンソン

ユニバーサル UICU-1344 ¥2,860 6/24全10.0曲

Guitar:ジャック・ジョンソン(vo, g, b, d, etc.)、ブレイク・ミルズ(g, b, d, etc.)

ブレイク・ミルズのセンスが投影 心地良いのにカッコいい名作!

 あれ、ジャック・ジョンソンってこんなにヒップな感じだっけ? それもそのはず、本作はブレイク・ミルズが全面プロデュース、彼がギターほかで大活躍しているのだった。アラバマ・シェイクスを手がけたあのセンスが見事に投影、穏やかなジャックの作風と超ヒップなプロダクションが融合。得意のスライド・ギターや空間的なアプローチも冴えわたる。名作!

(山本諒)

『Memory』
マルシィ

ユニバーサル UMCK-1713 ¥3,300 発売中全11.0曲

Guitar:shuji(g)、吉田右京(vo, g)

煌びやかなギターが彩る 渾身のメジャー・デビュー作

 福岡発3人組ロック・バンド、マルシィのメジャー1stフルは、“煌びやかさ”に全振りしたギター・サウンドがとても心地良い。弾けるようなクランチが印象的な「プラネタリウム」は、開放弦の響きやオン・コードの効果的な配置によって星空感を演出。「最低最悪」や「白雪」など、ギター・ソロも数多く収録している点も好感度高し!

(伊藤雅景)

『ダイアモンド・スター・ヘイローズ』
デフ・レパード

ユニバーサル UICY-16061 ¥2,640  発売中全17.0曲

Guitar:フィル・コリン/ヴィヴィアン・キャンベル(g)

ポップ・センス溢れる多彩なナンバーと ギター・ワークが冴えた快作

 デフ・レパードの7年ぶり12枚目のアルバム。彼ららしいデジタリックなビートを軸にしたキャッチーな曲から70年代のグラム・ロック風の曲、ポップ・カントリー風バラードなど、かつてないほどバラエティに富んだ曲が並ぶ。多彩なサウンドとアンサンブルが映えたリズム・ギターや、楽曲を華やかにする2人のギター・ソロも聴きどころの1つだ。

(Jun Kawai)

『Far Star』
ギラッド・ヘクセルマン

輸入盤 発売中全8.0曲

Guitar:ギラッド・ヘクセルマン(g)

トラック・メイクを学び 深化した現代ジャズ・コンポジション

 イスラエル出身のジャズ・ギタリスト、ギラッド・ヘクセルマンの最新作。コロナ禍で自宅での制作を余儀なくされ、DAWやエンジニアリングについて学びながら作ったという本作では、彼の斬新なコンポジションがDAWでのトラック・メイクによってさらに深化。様々なサウンドのレイヤーとビートの中で、ギラッドのサチュレートしたギターが豊かに響く。

(今井悠介)

『ユニヴァーサル』
マイケル・シェンカー・グループ

ワードレコーズ GQCS-91192 ¥2,970 発売中全15.0曲

Guitar:マイケル・シェンカーの魅力を満載 豪華なゲスト陣を迎えて制作した力作

マイケル・シェンカーの魅力を満載
豪華なゲスト陣を迎えて制作した力作

 約1年ぶりの新作は、ロニー・ロメロを中心にマイケル・キスクやラルフ・シーパースらのシンガーが参加。アップ・テンポの曲から哀愁を感じさせるナンバー、レインボーへのトリビュート・ソングなど、生きのいい曲が並ぶ中、長尺のギター・ソロも複数曲あるなど、マイケル・シェンカーのメロディックでエモーショナルなギター・ソロは聴き応え満点だ。

(Jun Kawai)

『ライフ・イズ・ユアーズ』
フォールズ

ソニー SICX-181 ¥2,640 6/17全14.0曲

Guitar:ヤニス・フィリッパケス(vo, g)、ジミー・スミス(g)

80’sなダンス・ポップ・サウンドを彩る フレキシブルなギター・プレイ

 アルバムごとに作風が変わるUKロック3人組。この7thアルバムで確信犯的なデジャブ感と共に奏でるのは、80′ s風のダンス・ポップだ。シンセ・オリエンテッドなアンサブルの中で、曲ごとに多彩なプレイを使い分けるギターは、まさにフレキシブル。バッキングに徹していると思わせ、⑨では曲の印象を決定づける太いリフも鳴らす。

(山口智男)

『Philadelphia Mississippi』
G・ラヴ&スペシャル・ソース

輸入盤 6/24全13.0曲

Guitar: G・ラヴ(vo, g)、クリストーン・“キングフィッシュ”・イングラム(g)

ブルース&ヒップホップの 痛快フィールは健在!

 出身地フィラデルフィアと音楽的ルーツである南部ミシシッピを並べて表題に掲げた最新アルバム。もちろんG・ラヴならではの“ブルース&ヒップホップ”なスタイルは健在、全篇にわたってイナたくも痛快なブルース・フィールをギターで描き出す。「Guitar Man」では引く手数多の若手クリストーン・“キングフィッシュ”・イングラムのソロも。

(田中雄大)

『ドロップアウト・ブギー』
ザ・ブラック・キーズ

ワーナー WPCR-18527 ¥2,860 6/22全10.0曲

Guitar: ダン・オーバック(vo, g)

歪んだボーカルとファジーなギター

 ダン・オーバック(g)とパトリック・カーニー(d)によるロック・デュオ、ザ・ブラック・キーズのアルバム11作目。シンプルな構成の分、歪んだボーカルとファジーなギターの組み合わせが輝き、乾いたブルース・ロック感を高めている。歪み音色の使い分けにも注目したい。

(今井悠介)

『Lady Champagne』
T-GROOVE & GEORGE KANO EXPERIENCE

Pヴァイン PCD-25343  ¥2,750 6/15全10.0曲

Guitar:YUMA HARA(g,b,p,organ,synth)、Hiroyuki “Mitchel” Kurosaki(g)、他

“ブラック”な土の匂いにクールなソロが光る

 日・仏の総勢18名で構成された“ジャズ・ファンク・ディスコ・プロジェクト”の新作。ファンク・マナーに乗っかった16分のリズム・ギターやAOR味を練り込んだフレーズが随所に光る。一方でコンディミを使ったクールなソロもあったり、プレイ・スタイルの幅は広い。

(辻昌志)

『ビッチズ・ブルース』
サス・ジョーダン

BSMF BSMF-2779 ¥2,640 6/17全8.0曲

Guitar: クリス・キャデル/ジミー・リード(g)

迫力のある歌で聴かせるウーマン・ブルース

 カナダを代表する女性ロック・シンガー、サス・ジョーダンの最新作は、好評だった前作のブルース・アルバム『レベル・ムーン・ブルース』の続編。迫力たっぷりのボーカルで、オリジナルを中心にブルースをカバー。リゾネイター・ギターの泥臭いスライドもグッド!

(関口真一郎)

『ブルース・コールド・マイ・ネーム』
アンソニー・ジェラーシ

BSMF  BSMF-2781 ¥2,640 6/24全10.0曲

Guitar: ウォルター・トラウト/モンスター・マイク・ウェルチ(g)

音楽性の幅広さを感じるブルース・ピアノ

 数々のブルース・アワードを受賞しているベテラン・ピアニスト、アンソニー・ジェラーシの最新作。力強いブルース・ギターのナンバーあり、ソウルフルなボーカルを押し出した曲あり、ラテン風のインストありと、ジェラーシの守備範囲の広さ、演奏技術の巧みさを実感する1枚。

(関口真一郎)

『ERAM』
Ghost like girlfriend

ユニバーサル UPCH-20621 ¥3,300 発売中全11.0曲

Guitar: 土器大洋/中松文吾(g)

シティ・ポップを彩る切ないギター・ソロ

 岡林健勝のソロ・プロジェクト“Ghost like girlfriend”の新作。「Highway」、「Flannel」を筆頭に、シティ・ポップ感の漂うサウンドとアウトロで切なく響くギター・ソロが、日常に潜むやるせなさの先にある“微かな光”を表現する彼の世界観を引き立てる。

(角佳音)

『rising』
mxmtoon

アステリ・エンタテインメント 配信限定 発売中全12.0曲

Guitar: mxmtoon(vo, g)

“ベッドルーム・ポップ・シンガー”の真骨頂

 若者から絶大な支持を受ける、注目の“ベッドルーム・ポップ・シンガー” mxmtoonによる待望のフル・アルバムは、ディスコやファンクなどの要素を織り交ぜたポップな楽曲が並ぶ。③では、少女ならではの複雑な心境を乗せたリリックに繊細なアコギのアルペジオが色を付ける。

(角佳音)

『2』
The Supertights

輸入盤 発売中全8.0曲

Guitar: Harysson Jean-Batiste/Jerome Makles(g)、他

サイケでファンキーなスピリチュアル・ジャズが炸裂

 スピリチュアル・ジャズをベースに、リズム隊はバンド名のとおりタイトでファンキー。一方、主旋律のフルートと轟音ギターが絡むサイケな①や、メロウなリフで流れるように展開する②など、ギターのアプローチによってそのサウンド・スケープを広げている。

(錦織文子)

『THE PROTEST JAM』
SHAG

SEPHIROT SPTC-1011 ¥3,300 7/1全8.0曲

Guitar: SUGIZO(g, vn)

SUGIZO率いる気鋭のジャム・バンドの1st

 オールド・ロックに通じるパワフルな楽曲に人の喋り声のようなギターを配した②やサイケデリックな③、バイオリンを生かした④、アーバンな⑤など、多彩かつ独創的な楽群は実に魅力的。全編にわたって聴けるSUGIZOのフリーキー&ホットなギター・ソロも必聴といえる。

※本記事はギター・マガジン2022年7月号にも掲載されています。