フレディ・ロビンソンのソウルフルなギターが縦横無尽に飛び回る、70年代ジャズファンク名盤を5作品紹介! ファンキー・ギタリストを目指すなら、どれも必聴!
選盤・文=久保木靖
Freddy Robinson
『The Coming Atlantis』
インスト・ソウル路線を高らかに宣言した初リーダー作。時代を汲んだニュー・ソウル的な音作りも見える中、ブラックスプロイテーション感満載の「Before Six」におけるリフレイン・フレーズでグルーヴを煽り立てる様のかっこいいこと! 正統派ジャズ・プレイも◎。
Freddy Robinson
『Hot Fun In The Summertime』
スライやダイアナ・ロスの有名曲を取り上げつつ、ファンキー色を強めた2nd作。ビートルズの「I Want To Hold Your Hand」はグラント・グリーン版との比較も一興だ。複音フレーズやインターバル・フレーズの活用など、メロディの歌わせ方に大きな飛躍が見られる。
Blue Mitchell
『Blues’ Blues』
ハード・バップ期に人気を博したトランペッターがファンクに接近。フレディは全編において大活躍で、ジャズの語法で畳みかけ、リフレイン・フレーズやスウィープで盛り上げる。イナタさがやや影を潜めたクールな味わいだ。ブルース・ハープはあのジョン・メイオール。
Freddy Robinson
『Off The Cuff』
1970年代のラスト作。タイトル曲や「Medicine Man」といったグルーヴ・チューンを揃え、ファンク炸裂度ナンバーワン。「Smoking」では怒涛の弾きまくりも。そのほか、R&Bスタンダードではインスト・ソウルの名手としての面目躍如。正統なブルース・プレイもあり。
Freddy Robinson
『Bluesology』
現在手っ取り早く入手できるのは、既作からのピックアップと未発表曲で構成されたこのコンピだけ。未発表だったダンサブル・チューンを聴くにつけ、(歌入りのために弾き倒しは少ないものの)そのキャッチーな味わいから当時発表されていたらブレイク間違いナシと確信。