『オブ・キングダム・アンド・クラウン』
マシーン・ヘッド
【参加クレジット】
ロブ・フリン(vo, g)、ヴァツワフ “ヴォッグ” キルティカ(g)、ジャレッド・マクエイカーン(b, vo)、マット・アルストン(dr)
【曲目】
①スローター・ザ・マーター
②チョーク・オン・ザ・アッシェズ・オブ・ユア・ヘイト
③ビカム・ザ・ファイアーストーム
④オーヴァードーズ
⑤マイ・ハンズ・アー・エンプティー
⑥アンハロウド
⑦アシミレイト
⑧キル・ザイ・エネミーズ
⑨ノー・ゴッズ、ノー・マスターズ
⑩ ブラッドショット
⑪ロッテン
⑫ターミナス
⑬アローズ・イン・ワーズ・フロム・ザ・スカイ
⑭エクステロセプション*
⑮アローズ・イン・ワーズ・フロム・ザ・スカイ(アコースティック)*
*=ボーナス・トラック
アグレッシブ&メロディック&スリリングなギターが魅力の4年ぶりの快作
ロブ・フリン率いるカリフォルニア産エクストリーム・メタル・バンドの4年ぶり10枚目のアルバム。ブラスト・ビートによる疾走チューンやグルーヴィなナンバーなど攻撃的な楽曲が並ぶ中、緩急を巧みに取り入れたプログレッシブ・ロック的な展開があるのも魅力となっている。スクリーム・ボイスによるアグレッシヴなパートを軸にしつつ、要所でクリーン・ボイスで歌うメロディアスなパートを取り入れているのが特徴の1つだが、特に本作ではロブのエモーショナルな歌も目立つ。その一方で、メタルコア・スタイルの音数の多いギター・リフ、ガツガツとした重厚なリズム・ギターなど、ドラム&ベースと一体になった演奏、激しく歪ませたギター・サウンドが実に刺激的。美旋律のリード・ギターやスピーディなギター・ソロなど、ヴァツワフのギター・プレイもインパクトがある。まさに激と美のコントラストが映えた力作に仕上がったという印象だ。
(Jun Kawai)