『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド!』
メガデス
【参加クレジット】
デイヴ・ムステイン(vo, g)、キコ・ルーレイロ(g)、ジェイムズ・ロメンゾ(b)、ダーク・ヴェルビューレン(dr)
【曲目】
①ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド!
②ライフ・イン・ヘル
③ナイト・ストーカーズ feat. アイス-T
④ドッグス・オブ・チョルノービリ
⑤サクリファイス
⑥ジャンキー
⑦サイコパシー
⑧キリング・タイム
⑨ソルジャー・オン!
⑩セレブタント
⑪ミッション・トゥ・マーズ
⑫ウィル・ビー・バック
⑬ポリス・トラック(ボーナス・トラック)
鋭角なギター・リフ、技巧派のギター・ソロ、スピーディな曲を満載した意欲作が登場!
咽頭がんを克服したデイヴ・ムステイン率いるメガデスが、6年ぶりとなる16thアルバムを発表した。
本作が2作目の参加というキコ・ルーレイロが曲作りの面で大きく貢献しているのが1つのポイントだが、スラッシュ・メタル系のスピーディーな曲を数多く収録しているのも大きな特徴となっている。しかも、ただ速いだけでなく、テンポ・チェンジを交えたプログレッシブ・ロック的な展開を随所に取り入れているのが彼ららしいところで、突如としてアコースティック・ギターを使った静かなパートに変化するような曲もある。
リフ・メイカーのデイヴが刻むギター・リフは切れ味抜群で、今作ではさらに破壊力が増した印象だが、キコも細かいフレーズを組み込んだセンスの良いギター・ソロで存在感を発揮している。デイヴのギター・ソロも楽曲で重要な役割を果たしており、ギター・パートの充実ぶりが目立った作品だ。
(Jun Kawai)
ギター・マガジン2022年10月号
『レス・ポールの70年』
本記事はギター・マガジン2022年10月号にも掲載されています。表紙特集はギブソン・レス・ポール誕生70周年を記念した『レス・ポールの70年』!