『Out By Midnight: Live at the Iridium』
マーク・レッティエリ
ファンクとジャズを高レベルでくり広げる現代ギター・ヒーローによる熱いライブ作品
グラミー受賞常連スナ―キー・パピー、そしてフィアレス・フライヤーズでも大活躍中で、近年本誌が追い続けているマーク・レッティエリ。本作では、NYの老舗クラブでレス・ポール氏の拠点だったイリディウムで行なわれたライブを収録している。
スティーリー・ダンやジェフ・ベック、プリンスらからの影響を公言するとおり、脂が乗り切ったキレキレのプレイの端々にはソリッドで確かなテクニックが光る。高次元のサウンドやエネルギーでくり広げられる、彼のソロ・キャリアを総括する楽曲たちをたっぷりの臨場感と共にお楽しみ願いたい。
自身のライフワークとしているバリトン・ギターによる演奏(⑩⑪⑫)には、ギタリストのみならず多くのミュージシャンがニヤリとさせられるだろう。
今年も後半戦はクリニック、各バンドで大忙しのマーク。フェス、小さなクラブ、どこでもいいからぜひ日本でも観させてくれ!とギター・ファンを代表して思わずにはいられない。
(七穂晴翔)
【参加クレジット】
マーク・レッティエリ(g, baritone g)、ジェイソン・“JT”・トーマス(d)、ウェス・スティーヴンソン(b)、ダニエル・ポーター(k)
【曲目】
①Extraspecial
②Big Duck
③Futurefun
④Lotus
⑤Catboy
⑥Summer Salt
⑦Point Iz
⑧Little Minx
⑨Seuss Pants
⑩Voyager One
⑪Gigantactis
⑫Supernova
⑬Spark and Echo
⑭Naptime